海野 十三

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怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第40話

相手は自分を捕虜にしたいのであって、殺すつもりはないのだということを、すでに見抜いていたからです。果たして、ピストルを持っていない十人ほどの敵が、合図とともにどっと押し寄せてきました。「おお、来たな。そんなに俺に投げ飛ばされたいのか!」兵曹...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第39話

「貴官は今、どこにいて、何をしているのか?」と尋ねる無電に対し、小浜兵曹長はこう答えました。「自分は怪塔を見失い、嵐の中をめちゃくちゃに飛び回った末、無人島らしきところに不時着し、翼を折った。もう飛行機は飛べない。しかし身体には異状がないか...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第38話

兵曹長の蘇生1 小浜兵曹長はどうなったのでしょうか。 大暴風を突破して、ようやく陸地を見つけて海岸に不時着した兵曹長は、そのまま機上で気を失ってしまったことは、皆さんも覚えておいででしょう。 それからどれくらいの時間が経ったか分かりませんが...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第37話

「じゃあ、もう安心ですね! これがあれば、怪塔王の持っている磁力砲をやっつけられますからねえ」「ところが、そうはいかないんだよ、一彦君」「なぜですか?」「だってこの通り、あべこべ砲はひどく壊れているじゃないか。その上、大利根博士がどこへ行っ...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第36話

僕はそれをお守りのようにして、いつもポケットの中に入れているんです」 と言って、少年はポケットを探って鍵を取り出しました。それは銅色に光る大きな鍵で、なるほど握りのところが猿の顔になっているものでした。「おお、なるほどこれは見事な鍵だ。では...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第35話

行けるところまで、どんどん入っていこうじゃないか」 塩田大尉は一彦を振り返って、力強く励ましました。「ええ、僕も突撃します! もう何が出てきたって驚きませんよ」「よろしい、その元気、その元気だ」 塩田大尉は、体に似合わず勇敢な少年をとても頼...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第34話

とにかく、もう少しで飛行機ごと荒波に飲み込まれるところでしたが、それだけは助かったようです。 おそらく小浜兵曹長は、嵐の中で全身が綿のように疲れ切り、目はかすみ、耳はガーンと鳴り響きながらも、あくまで軍人精神で、(なに、これしきのことでへた...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第33話

いや、青江の仇(かたき)を取らないうちは、どんなことがあっても逃がしはしないぞ」 兵曹長は、飛行の邪魔になっている麻綱を、くるくると機内に引き込みました。そして、勇敢にもぐっと操縦桿を引いて上昇の体勢を取り、エンジンを全開にして、猛然と急上...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第32話

よくもまあそんなことができたものだと、驚かされます。火は消えましたが、青江三空曹はさすがに少し元気を失っていました。服についた火で体をじりじりと焼かれ、どれほど苦しかったことでしょう。小浜兵曹長はすぐにそれを察して心配になりました。恐ろしい...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第31話

その服がぷすぷすと燃え出したのを見て、機上の小浜兵曹長は、心臓をぐさりと突き刺されたような衝撃を受けました。青江をここで焼け死なせるわけにはいきません。とはいえ、遠く離れたこの飛行機の上からでは、青江の燃える服に手が届くはずもありません。「...
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