海野 十三

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怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第30話

「おや上官、麻縄がぷすぷすくすぶり出しましたぞ」「なんだ、麻縄がとうとう燃え出したか」怪塔ロケットの金属壁がとろとろ溶けているくらいですから、そのあたりの温度は大変高くなっており、やがて麻縄がぷすぷすと煙を上げ始めたのです。これはいけないと...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第29話

一体、何を思いついたのでしょうか。とにかく怪塔王は、恐ろしいことに、いろいろと強力な武器を隠し持っています。対するはこちら、小浜兵曹長と青江三空曹の二勇士。愛機は先ほどお話しした通り、麻縄でロケットにつながれたまま、ぐいぐいと引っ張られてい...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第28話

操縦をやっている三人の黒人を叱りつけ、「もっと左へ避けろ」だの、「もっと高く上がれ」だのと、体中汗びっしょりになって号令をかけています。が、怪塔ロケットはだんだん空中で身動きがとれなくなってきました。4怪塔ロケットが宙ぶらりんに進み出したと...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第27話

あたりはすっかり晴れ、視界広し」と打てば、やがて本部からは返電があって、さらに報告をさいそくして来るのでありました。兵曹長はいそがしい。青江三空曹を励ましたり、怪塔ロケットを監視したり、それからまた本部へ無線電信をうったり。そのうちに、青江...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第26話

そして間近に迫るエンジンの爆音!飛行機だ! わが監視隊に属する偵察機だ!なんという大胆な行動だろう。この深い霧のなかを突き進んで、どんどん怪塔の方へ近づいて来る。「ややっ、また出たな。なんというしつこい飛行機だろう」怪塔王は、にがにがしいと...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第25話

作者である私の方に怪塔王が向いていればよかったのですが、あいにく怪塔王は背中を向けていたので、はなはだ残念ですが、今回はその素顔を見ることはできませんでした。 そう申しても、みなさんはガッカリされるには及びません。なぜなら、この勇ましい帆村...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第24話

3さても巧妙にできているマスク! 首全体をつつむようにできている最新式の怪マスク!そのマスクの顔は、世にもおそるべき破壊力の持ちぬしである怪塔王の顔だ!さていま、帆村探偵は、その怪マスクを手にして覆面の怪塔王とむかいあっているのです。その怪...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第23話

あっはっはっ、とうとう本音を吐いたね。食事にも行けなかったり、せっかくの殺人光線灯も役に立たなかったり、黒人が言うことを聞かなかったりしたんでは、もう弱音を吐くより仕方がないだろう」と、『顔』の怪塔王は朗らかに笑い、「じゃあ、貴様の頼みを聞...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第22話

実に何という奇妙な仕掛けでしょう。一体この不思議な仕掛けは、何のためにこうして博士の室内につくられているのでしょうか。また、この仕掛けを作ったのは誰なのでしょうか。「どうも変ですね。塩田大尉、これはきっと、博士が人と話をするのが嫌なので、こ...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第21話

5扉の向こうで、初めて人の声が聞こえました。「ああ、ああ、うるさい。わしは研究中だ。誰が来ても会わんぞ。今日はダメだ、ダメだ。帰ってくれ」博士はしゃがれ声で怒鳴るように言いました。塩田大尉と一彦は、顔を見合わせました。「博士はいらっしゃるの...
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