海野 十三

スポンサーリンク
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第20話

そのおかげもあり、またミチ子の手厚い看病の甲斐もあって、六日目になると一彦はほとんど普通に歩けるようになりました。ミチ子は、一彦が病院の庭を歩く後ろ姿を見守りながら、うれし涙をこぼしました。一彦は、もうすっかり元気です。「さあ、もう大丈夫だ...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第19話

その時、自分はもう死んでしまって墓場に入り込んだんじゃないかと思ったくらいです。あの時は実に怖かった」「うむ、そうだっただろうねえ」と塩田大尉は大きくうなずきました。「それからですよ、帆村おじさんの活動が始まったのは。おじさんは怪塔の二階を...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第18話

そのとき、一彦の目に留まったものがありました。それは、炭焼きのお爺さんがそこへ作っていた、炭を焼くための竈(かまど)でした。「うん、これはいいものが目に入ったぞ」と一彦少年は思わず独り言を言い、炭焼きのお爺さんを呼びました。「いいものがあり...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第17話

駆逐艦隊は昼も夜も、ずっと海上の警戒を解かず、もしや怪塔ロケットが波間から顔を出した時は大砲でドゥンと撃ってやろうと思って待ち構えていましたが、相手はどこに隠れているのか何の音沙汰もありません。ここで話は、勿来関(なこそせき)近くの山の中に...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第16話

怪塔ロケットは、傘のように固まっていた数多くの爆弾が弾け飛ぶ中をすり抜けて、天空へと舞い上がったのです。 見てみると、怪塔ロケットにはどこにも壊れた様子がありません。 それもそのはず、怪塔ロケットは前もって強力な磁力砲を全開にして飛び出した...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第15話

あの警報ベルが鳴っているのが聞こえるだろうな」「は、はーい」「あれはお前たちも知っている通り、この塔の一部が壊れたのを知らせているのだ」「はい、はい」「このままでは危険だから、塔を早く動かさなきゃ危ない」「はあ、その通りです。私どももさっき...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第14話

へんな傘とは、どんな形のものであったでしょうか。それは塔の頂上から五六メートル上に、不発の爆弾がたくさん同じ平面上にならんでいるのがちょうど傘をかぶったように見えるのです。「これは不思議だ。上からおとした爆弾が、下におちないで、あのように宙...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第13話

今度は符号も読み取れそうです!」「それはすばらしい!しっかり無線を受け取れ!」さて、怪塔からの無線は、一体どんな内容を伝えているのでしょうか。塩田大尉は胸をワクワクさせながら、小浜兵曹長の報告を待っていました。2機上で、再び聞こえ始めた怪電...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第12話

するとこの怪力を博士に調べていただかねばなりませんが、何日ぐらいかかりますか」「さあ、そいつはよくわからんが――」と言って、大利根博士は額にしばらく手を当てていましたが、「まあ、この通風筒の鉄板などを持って帰って、できるだけ早く調査を終える...
怪塔王

初級翻訳・怪塔王 第11話

代わりに信号兵が選ばれ、軍艦との間で激しく手旗信号が交わされました。軍艦の側でも、まったくの不意打ちに、甲板にいた水兵さんたちは「あれよあれよ」とロケットが残すガスの尾を見守るばかりでしたが、勇ましい爆音が聞こえたかと思う間もなく、二台の艦...
スポンサーリンク