海野 十三

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大空魔艦

初級翻訳・大空魔艦 第8話

「おい、もう一秒の余裕もないぞ!思い切って氷の上に飛び降りるんだ!」と大月大佐は必死になって怒鳴った。「わっ――!」一同は無線装置を舷側(船べり)の外へと押し出した。それはうまく氷の上にひっかかった。その代わり、隊員たちの姿は傾いた船体に遮...
大空魔艦

初級翻訳・大空魔艦 第7話

うむ、そう聞いてみよう」 丁坊がまだめそめそと泣いている間に、手旗信号のような方法でやりとりが交わされた。「おお、大佐は、その少年を船へ連れてこいっておっしゃっているぞ。ただし、そのままかついでこいとのことだ」「それ見たことか。大佐も俺も、...
大空魔艦

初級翻訳・大空魔艦 第6話

ただしかし、東京にいるお母さんに会えないまま死んでしまうことだけが、悲しくてしかたなかったけれど――。落下傘 死の神様がささやきかける声が、丁坊の耳に聞こえてきた。「いよいよ最期のときが来たんだよ。――」そう思った、まさにその瞬間のことだっ...
大空魔艦

初級翻訳・大空魔艦 第5話

チンセイは丁坊のそばにいる。「チンセイさん。もう一つの空魔艦は、ついてこないのかい」「いや、一緒に来るはずだよ。ほらほら、いま滑走をやっているよ」 丁坊は身体の自由がきかないから、外が見えない。「もう一つの空魔艦は、なんという名前なの」「あ...
大空魔艦

初級翻訳・大空魔艦 第4話

そのうちにもう一人がもってきた袋のようなものの中に、丁坊のからだはすぽりと入れられてしまった。その袋は丁坊の首のところでぎゅーとバンドがしまるようになっていた。二人の怪しい男は、防毒面の硝子ごしに、にやりと笑ったようである。それから二人は、...
大空魔艦

初級翻訳・大空魔艦 第3話

ダダダダン! ダダダダン! 向こうの飛行機からも、機関銃が火のような弾丸をぶっぽなします。 ときどき「コツン」と音がするのは、機体に敵の弾丸が当たった音に違いありません。 フワーッと、敵機は空魔艦のまわりであざやかな宙返りをして逃げます。そ...
大空魔艦

初級翻訳・大空魔艦 第2話

「ああ、清ちゃんが来た」 丁坊は、そのままとび上るようにして、自分の部屋の窓をあけた。「おーい。清ちゃん。早くこっちへおいでよ。ばかに今日は遅いじゃないか」 夕刊をばさっと投げいれる音がした。それからばたばたと、窓下へかけてくる小さい足音が...
大空魔艦

初級翻訳・大空魔艦 第1話

模型飛行機 東京ホテルで「丁坊(ちょうぼう)」と呼ばれている給仕の少年ほど、飛行機に夢中な少年はめったにいないでしょう。丁坊は、たくさんの模型飛行機を持っています。全部で五、六十台ほどもあるでしょうか。これらはすべて、丁坊が自分で作ったもの...
大宇宙遠征隊

初級翻訳・大宇宙遠征隊 第21話

簡単だけど、ものすごく強力な動力装置がこの羽の下についているんです」「ふむ、しかし我々はこうしているんだから、きみも鎧をぬいだらどうだい?」幕僚が言うと、「だめです、だめです! この司令室は地球と同じ気圧になっていますから、ぼくがこの鎧をぬ...
大宇宙遠征隊

初級翻訳・大宇宙遠征隊 第20話

皿形の宇宙船第五斥候隊の隊長である艇夫長(ていふちょう)・松下梅造が、その十人の火星人の中のリーダーと思われる者を一人、辻中佐たちのいる司令室へ連れてきた。「やあ、ご苦労、ご苦労」辻艇長は、斥候たちの労をねぎらった。「二人の少年の居所はわか...
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