海野 十三

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大宇宙遠征隊

初級翻訳・大宇宙遠征隊 第19話

つまり、ここは月世界なのだから、地球に比べて重力は六分の一しかないのだ。地球上で十キロのものしか持ち上げられない者でも、この月世界に来れば、なんと六十キロの大岩石を軽々と持ち上げてしまうことになる。地球上の六倍の力持ちになってしまうというわ...
大宇宙遠征隊

初級翻訳・大宇宙遠征隊 第18話

その理由は、電波を発信すれば、かえって火星の一隊にわが隊の居場所を知らせてしまうことを恐れたからである」「なるほど、なるほど!」艇長は大きくうなずいた。報告書は、まだその先に続いていた。「……わが隊は、アメ山から向かいのヒイラギ山の陰に、火...
大宇宙遠征隊

初級翻訳・大宇宙遠征隊 第17話

乗組員の約半数は、噴行艇のまわりに立って警戒の位置についた。残りの乗組員は噴行艇の機関部やその他の場所に配置され、万が一の場合には、故障したままでもとにかく月世界から離陸できるように用意をととのえて待つこととなった。辻中佐は、アシビキ号の幕...
大宇宙遠征隊

初級翻訳・大宇宙遠征隊 第16話

どうして帰りにそんなに長い十年もかかるのかというと、隊員みんながムビウムという物質を採ったあとで、ひとつの場所に集まるのにもかなりの日数がかかるだろうし、いよいよそれを船に積みこむと、噴行艇(ふんこうてい)の荷物が重くなるため、帰りの道中は...
大宇宙遠征隊

初級翻訳・大宇宙遠征隊 第15話

――ひょっとすると、ムービー氏の言っていたことが本当なんじゃないだろうか?ムービー氏が最初に見つけたときにはたしかにムビウムがあり、次に見たときにはそれがなくなっていたというのは、そのほんのわずかなあいだに、星の中で大爆発や大異変が起きて、...
大宇宙遠征隊

初級翻訳・大宇宙遠征隊 第14話

今、かおいろをかえたじゃないか」 怪物の首領は、にくいほど、はっきりした口調で、三郎たちに話しかけてくるのであった。三郎は、こたえたものかどうかと、考えているうちに、木曾が前にのりだした。そして手をあげて、何かものをいうような恰好をした。す...
大宇宙遠征隊

初級翻訳・大宇宙遠征隊 第13話

あれは鳥の化け物だろうか、それとも甲虫の化け物だろうか」「どっちだか、わからない。おや、あの怪物は、手に缶詰をもっているじゃないか」三郎が、また重大発見をした。なるほど、化け鳥か化け甲虫かのその怪物は、ゴムでこしらえたむちのような手に、赤い...
大宇宙遠征隊

初級翻訳・大宇宙遠征隊 第12話

それから、お互いの触角をふれあわせるのに手間どった。なれないこととて、急にはうまくいかない。「かざ……三ぶ……うした」などと、きれぎれに、木曾少年のこえがきこえる。(風間三郎、おい、どうしたい)といっているのだが、触角がさわったときだけしか...
大宇宙遠征隊

初級翻訳・大宇宙遠征隊 第11話

そのあいだには、明るくひろびろとした原っぱが見えていました。山脈の多くは輪のようにつながっていて、まん中が低く落ちこんでいました。まるで爆弾が落ちたあとのように見えました。光る陸地は、帯のように左右へ長々とつづいて伸びていました。ちょっと見...
大宇宙遠征隊

初級翻訳・大宇宙遠征隊 第10話

どうも働きにくい」「それはそうだ。月の上へ降りれば、もっと楽になるよ」艇長は、三郎の宇宙服を念入りにしらべてくれた。締め金具の一つがゆるんでいたのを見つけて、艇長はしっかりと締めてくれた。「艇長。上陸地点の計算が出来ました」航空士が、図板を...
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