初級翻訳・つまさきチミーのはなし 第2話

つまさきチミーのはなし

わたし しらなくて、 ここに だれか おすまいだなんて。
」と つまさきグディさん。
「それにしても、 だんなさんの いどころですか。
うちの だんな、 つまさきチミーも いえでちゅうで。
」「いどころは わかってるの。
ことりが おしえてくれて。
」と こたえるのは しまりすの おくさま。
しまりすさんは きつつきの きへ みちあんないして、 ふたりして あなへ ききみみを たてます。
すると したのほうで きのみの からを わる おとが して、 それから りすの ふとい こえと ほそい こえが いっしょになって うたっていて。
「うちの じじいと おれが けんかした
 さあて こいつを どう かたつける?
 おまえの すきに させてやるから
 とっとと うせろや このくそじじい!」

「あなたなら おしはいれてよ、 あのちいさな まるい あな。
」と つまさきグディは いいました。
「そうなんだけど。
」と しまりすさん。
「だんなの しまりすハッキーが かみついてくるの!」
 したのほうから きのみを わって かじる おと、 それから りすの ふとい こえと ほそい こえの うたが きこえてきて ――

「きょうは いちにち だーらだら
 だーらだらったら だーらだら!
 だーらだらだら いちんちじゅう!」

 そこで グディは あなから なかを のぞいて、 したに よびかけました ―― 「つまさきチミー! ん、 もう、 つまさきチミー!」 すると チミーが こたえます。「おまえか、つまさきグディか? おお そうか!」
あがってくるなり あなから かおを だして、 グディに キスを して。
けれども ふとりすぎで やっぱり そとに でられません。
しまりすハッキーは そこまで ふっくらしてませんが、 こっちは こっちで でたくないのです。
ですから したのほうで じっとして くふくふ わらっていて。
というわけで 2しゅうかんのあいだは そのままでしたが、 とうとう おおあらしが やってきて、 きの てっぺんを ふきとばし、 うえに おっきな あなが あいて、 なかへは あめが はいりほうだい。
ですので つまさきチミーは そとへ でまして、 かさを てに うちへ かえりました。
ところが しまりすハッキーは もう1しゅう のじゅくを つづけまして、 とはいえ、 やっぱり おちつかなくって。
はてには おおきな くまが もりを ぬけようと ちかくを のっしのっし。
ひょっとすると そいつも きのみを さがしてるのかも。
あたりを かぎまわっているみたいで。
しまりすハッキーも おおあわてで おうちへ かえります!

こうして うちへと ついた しまりすハッキーでしたが、 どうも はなかぜを ひいてしまったようで。
まったく、 おちつかないったら ありゃしない。
さて つまさきチミーと グディの ふたりと いえば、 きのみを ためておく ところに ちっちゃな かぎを つけて、 しっかり とじまりすることに しました。
それから あのことりは しまりすを みかけるたびに、 こう うたいます ―― 「だあれが ほりだした、 ぼおくの きのみ。
だあれが ほりだした、 ぼおくの きのみ。
」 けれども やっぱり、 こたえる ひとは いないのでした!

(おしまい)

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