初級翻訳・鶴の笛 第2話

林 芙美子

「誰も威張らずに、みんなで分け合って食べ合う気持ちがあるのなら、帰っていらっしゃい」
足の悪い鶴が言いました。帰ってきた鶴たちは喜び、涙を流しました。

それからは、みんなで働きに出かけ、みんな仲良く分け合って食べました。
――賑やかで美しい鶴の国は、今もどこかにあるのでしょうか……。

きれいな心がいちばんいい、
貧しくても心は豊か、
みんなで分け合って、
みんなで働いて、
いつもきれいな心で、
みんな愛し合ってゆきましょう。

鶴の笛は、いつもそう言ってピヨロピヨロと優しく鳴り響いていたのです。

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