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宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第13話

僕と一緒に汽車に乗っているのに、あんな女の子とばかり話しているんだもの。僕は本当に辛い。)ジョバンニはまた両手で顔を半分隠すようにして、窓の外を見つめていました。透き通ったガラスの笛のような音が鳴り、汽車は静かに動き出しました。カムパネルラ...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第12話

」「イルカですよ。」カムパネルラがそちらを見ながら答えました。「イルカだなんて、わたし初めてだわ。でも、ここ海じゃないんでしょう?」「イルカは、海にいるとは限らないんですよ。」あの不思議な低い声が、またどこからか聞こえてきました。本当に、そ...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第11話

本当に、その透き通ったきれいな風は、バラの香りでいっぱいでした。「いかがですか。こんなリンゴは初めてでしょう。」向こうの席の灯台守が、いつのまにか黄金色と赤色で美しく彩られた大きなリンゴを、落とさないように両手で膝の上にかかえていました。「...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第10話

私たちは神さまに召されているのです」黒服の青年は喜びで顔を輝かせながら、女の子に言いました。けれども青年は、なぜかまた額に深いしわを刻み、ひどく疲れている様子で、無理に笑いながら男の子をジョバンニの隣に座らせました。それから女の子に優しく、...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第9話

ご覧なさい。あれが有名なアルビレオの観測所ですよ」窓の外、まるで花火でいっぱいのようになっている天の川の真ん中に、黒くて大きな建物が四つほど立っていました。その一つの平らな屋根の上では、目が覚めるような、青い宝石と黄色い宝石の大きな二つの透...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第8話

だから川原で待っていて、サギがみんな、足をこうやって下ろしてくるところを、地面につくかつかないかの瞬間に、ぴたっと押さえてしまうんです。するともうサギは、固まって安心して死んでしまいます。あとはもう、お分かりの通り、押し葉にするだけですよ」...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第7話

それでも確かに流れていることは、二人の手首の、水に浸したところが少し水銀色に浮いたように見え、その手首にぶつかってできた波が、美しい燐光を上げてチラチラと燃えるように見えたことでも分かりました。川上の方を見ると、すすきがいっぱいに生えている...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第6話

するとちょうど、それに答えるかのように、どこか遠くの、さらに遠くの霧の中から、チェロのような「ゴーッ、ゴーッ」という低い音が聞こえてきました。「ここの汽車は、蒸気や電気で動いているんじゃない。ただ動くことになっているから動いているんだ。ガタ...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第5話

ジョバンニさん、あした放課後、みんなと家へ遊びに来てくださいね」そう言いながら博士はまた、川下の銀河がいっぱいに映った方へ、じっと目を向けました。ジョバンニはもう、いろいろな思いで胸がいっぱいになり、何も言えずに博士の前を離れました。しかし...
宮沢 賢治

初級翻訳・銀河鉄道の夜 第4話

カムパネルラは、決してぼくを怒っていないんだ。そしてぼくは、どんなに友だちがほしいんだろう。ぼくはもう、カムパネルラが本当にぼくの友だちになって、決してうそをつかないのなら、ぼくは命だってあげてもいい。けれどもそう言おうと思っても、今はぼく...
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