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ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第68話

さあ、これで探せるものなら探してみろ! 見つけ出せたら大したもんだ!」「君、どうかしてるよ」ザミョートフもなぜか同じようにささやき声で言い、急にラスコーリニコフから身を引いた。ラスコーリニコフの目はギラギラと光っていた。顔色は恐ろしいほど青...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第67話

紙幣を偽造していたんですよ」「ああ、それはもうずっと前の事でしょう! 僕、一月も前に読みましたよ」とラスコーリニコフは落ち着いて答えた。「じゃ、あなたにいわせれば、あんなのが悪党なんですかね?」と彼は薄笑いを浮かべながら言い足した。「悪党で...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第66話

ほら、あの時君が気をもんで、火薬中尉に目くばせしても、先生はちっとも気がつかなかったでしょう。覚えてるでしょう、あの女の店のことですよ。あれだけはっきりした話なんだから、わからないはずはないでしょう……え?」「あの男も、ずいぶんと暴れんぼで...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第65話

「そさまはわたしの大事な殿ごあだにわたしを打たんすな!」こういう歌い手の細い声が流れてきました。ラスコーリニコフは、まるでいっさいがそれにかかっているかのように、いま歌っていることが聞きたくなりました。「入ってみようかな?」と彼は考えました...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第64話

そうしなければ、もう家へは戻らない。こんな風に生き続けるのはもうたくさんだ」ということでした。しかし、どんな風に片づけるというのでしょう? 何をして決着をつけるのでしょう? 彼はそれについては何の考えも持っていませんし、考えようともしません...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第63話

「よく聞け!」「なんです?」ルージンは言葉を切り、腹立たしげで、挑発するような顔つきのまま、じっと返事を待っていた。数秒のあいだ、沈黙が流れた。「ほかならぬ、もし君がもう一度……たった一度でも……母を悪く言うようなことがあれば……僕は君を階...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第62話

「間違いなく、質草を入れに行った奴が殺したんだよ!」ゾシーモフが断定的な調子で言いました。「ああ、質屋に行った奴に違いない!」ラズーミヒンも同意しました。「ポルフィーリイは自分の考えを口には出さないが、今も質屋の客たちを片っ端から尋問してい...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第61話

しかし、それらを確実に見極め、すべてを漏らさず把握しようとするならば、やはりペテルブルグにいなければなりません。まあ、私の意見はこうです――世の中の多くのことを理解するためには、何よりも今の『新しい世代』を観察するのが一番だとね。ですから、...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第60話

その間、ラスコーリニコフは返事をしたときのように彼の方へ体を向けたまま、急にまた目を凝らし、何かしら特殊な好奇心を浮かべて、じっと相手を観察し始めました。先ほどはよく見定める暇がなかったのか、それとも何かはっとするような新しい発見でもあった...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第59話

いくつかの様子から(かなりはっきりとした様子でしたが)、その紳士は、この「船室」の中で偉そうな態度をどれだけ誇張したところで何の役にも立たないと気づいたのでしょう。いくらか表情を和らげ、多少の堅苦しさは残しつつも、丁寧な口調でゾシーモフの方...
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