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ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第58話

発見された時には、まだ暖か味があったんだ! もし彼らが、あるいはミコライ一人が、殺人犯をおかして、しかもその際トランクをこわして強盗を働いたとか、あるいは何かで強盗の幇助をしたとすれば、一つ、たった一つだけ君に質問さしてもらいたい――いった...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第57話

彼らがその本質をどう解釈しているか、それを論じているんだ! まあ、あんな連中のことはどうでもいいや!……彼らはミコライを散々責め立てて、ぎゅうぎゅうと追い詰めたものだから、とうとう彼は白状してしまったんだ。『歩道で拾ったんじゃありません。実...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第56話

今の話の三十ルーブリかの貴金属だって、うまくミコライから騙し取ったんで、決して『お届けする』つもりなんてありゃしない。ただ怖くなって出頭しただけなんだよ。だがまあ、そんなことはどうだっていいや、あとを聞いてくれ。ドゥーシュキンの奴、続けて曰...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第55話

事件は極めて、極めて明白なんだからね! ただ、もう少し僕らが背中を押してやればいいだけさ」「一体そのペンキ屋って何の話だい?」「えっ、君に話していなかったっけ? そうか、まだだったかな? そうだ、今初めて君に口を開いたところだったな……ほら...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第54話

顔はきれいに髭を剃り落としてはいるが、なんとなくむくんでいて、血色の悪い青白い肌をしている。亜麻色の髪はさらさらとしていて、変な癖もなかった。眼鏡をかけているほか、脂肪でパンパンに膨らんだ指には、大きな金の指輪をはめている。年齢は二十七歳と...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第53話

さあ、こっちを見てくれ」彼は気になって仕方なかったらしい包みを解き始めた。「これはね、君、本当に僕が一番気にかけていたことなんだ。だって、君を人間らしい格好にさせなくちゃいけないだろう? さあ、着手しよう。まずは上からだ。この帽子を見てくれ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第52話

彼女が出ていったあとのドアが閉まるが早いか、病人は毛布をはね飛ばし、気違いのように寝床から飛び起きた。彼は、焼けつくような、まるでけいれんしそうなほどの焦りを感じながら、一刻も早く二人が出て行って、その隙に「仕事」に取りかかれる時が来るのを...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第51話

もう以前からその計画はあったんだが、手形が惜しくなってきたし、その上君自身が『お袋が払ってくれる』なんて言ったから……」「それは僕が卑劣だったから言ったことなんだ……母はほとんど物乞い寸前の暮らしをしているのに……僕はここに置いてもらって、...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第50話

一種の不思議な、ほとんど野獣のように狡猾な本能から、しばらくの間は自分の力を隠して息をひそめ、必要に応じてあまり意識のしっかりしていないふりをしながら、その間に周囲の情勢がどうなっているのか、聞き耳を立てて探り出してやろうという考えが、突然...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第49話

ご承知でいらっしゃいますか?」「そう……覚えている……ヴァフルーシン……」と、ラスコーリニコフは考え込むように言った。「どうだ、この人は商人ヴァフルーシンのことを知っているぞ!」とラズーミヒンは叫んだ。「どこが正気じゃないんだ? いや、今わ...
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