人柱の話

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人柱の話

初級翻訳・人柱の話 第1話

むかしの大きなお城や、強い堤防(ていぼう)をグラグラしないようにがっちり固めるために、人間を「人ばしら」として生き埋めにするという恐ろしい風習が、むかしは世界中にありました。その伝説やむかしのあと(古きしるべ)は、文明の進んだ国々にもけっこ...
人柱の話

初級翻訳・人柱の話 第2話

また、前漢の武帝(ぶてい)のとき、黄河(こうが)の水があふれて瓠子(こし)の堤防をぶち破ったとき、兵士を何万人も集めてその穴をふがせただけでなく、王さま自身がやってきて、白い馬や、高価な玉の盃を、堤防の切れたところに投げ入れさせました。それ...
人柱の話

初級翻訳・人柱の話 第3話

少し『和漢三才図会(わかんさんさいずえ)』の記録に従って見てみると、初めてこの長柄の橋を架けたとき、川の神様のためにどうしても人ばしらを入れなければならないということになり、関(せき)を垂水村(たるみむら)に構えて、人ばしらにする人間を捕ま...
人柱の話

初級翻訳・人柱の話 第4話

この化け物は、まるでいつも亜麻(あま)の繊維を打ったり、石臼(いしうす)で麦をついたりしているような音を立てます。その音が普段よりも長く、そして高く聞こえるときは、そのお城の主人が死んでしまったり、不幸な目にあったりするというのです。昔、ピ...
人柱の話

初級翻訳・人柱の話 第5話

こうしたことこそ、学問を深く修めた優れた学者たちが、広く古い遺物や伝説を探し出し、本に書かれていること以外の場所から材料を集めて、しっかりと研究すべきなのです。中堀僖庵(なかほりきあん)が書いた『萩の栞(はぎのしおり)』という本(天明四年の...
人柱の話

初級翻訳・人柱の話 第6話

1615年(大阪城が落城した元和元年)、オルデンブルグのギュンテル伯爵は、堤防を築くときに子供を人柱にしようとしている現場に出くわし、その子供を助け出しました。そして、子供を売り飛ばした母親は牢屋に入れられ、子供を買った土木の親方は大目玉を...
人柱の話

初級翻訳・人柱の話 第7話

この子は実は、そのお坊さんが喪主の妻と不倫して産ませた子どもだからおかしなのだ」と述べました。そこで亡くなった子どもの母親を厳しく問い詰めたところ、やはりその通りの事実でした。三日目の昼頃、道中で何事も起きていないのにまた大笑いしたので、詳...
人柱の話

初級翻訳・人柱の話 第8話

あるいは言うことには、この中に妖怪がいて、時々内側から戸を開けるのが見え、老婆のような姿の者が見えるという。多くの人たちの噂話はこのようなものだ」と書かれています。これは、ドイツで人柱の代わりに空の棺桶を埋めたように、人間の死体の代わりに葬...
人柱の話

初級翻訳・人柱の話 第9話

そして、その霊がその家のヌシとなり、ザシキワラシなどの姿として残り続けたのだと考えられます。ザシキワラシなどのことについては、大正13年6月の人類学雑誌に載った佐々木喜善(ささききぜん)氏のお話や、あるいは柳田氏の『遠野物語』などに書かれて...
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