宮沢 賢治

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ビジテリアン大祭

初級翻訳・ビジテリアン大祭 第6話

心が澄んで良い状態にある人は良いものを感じ取り、心が濁って悪い状態にある人は、せっ良いものでさえも悪いものとして感じてしまうのです。たとえ同じ水を飲むにしても、徳の高い人とそうでない人とでは、その感じ方がまったく違ってきます。ほんの少しのパ...
ビジテリアン大祭

初級翻訳・ビジテリアン大祭 第5話

その『多少の愉快な刺激』とは何か? それは、プログラムにある異教徒および異派の諸氏による『論難』である!これら諸氏はみな、信者諸氏と同じように、各自の主義主張のために世界各地から集まってきた『真理の友』である。おそらく、諸氏の論難は、この上...
ビジテリアン大祭

初級翻訳・ビジテリアン大祭 第4話

天の恵みが、あなたにありますように!」と、途切れなくべらべらと元気に挨拶してくれた。「お早う!」私たちはしっかりと手を握り合った。二人の小さなお手伝いさんも、両手を組んだまま私にペコリと頭を下げて挨拶してくれた。私も心の底から嬉しかったよ。...
ビジテリアン大祭

初級翻訳・ビジテリアン大祭 第3話

ビジテリアンたちは、そんなことも知らないのだ。自分が死ぬのは嫌だから、ほかの動物たちもみんな自分と同じだろうと思い込んでいる。なんとも子供っぽすぎる考えではないか。」私は無理にでも笑おうとしましたが、なぜか全然笑えませんでした。地学博士も黄...
ビジテリアン大祭

初級翻訳・ビジテリアン大祭 第2話

」デビスというのは、知っている人もいるかもしれませんが、私たちのグループのいわば長老であり、『ビジテリアン月報』の編集長で、今回の大きなお祭りでは一番えらい祭司長を務める人です。そこで私たちは急に元気がわいてきて、まるで一息にその峠をかけ下...
ビジテリアン大祭

初級翻訳・ビジテリアン大祭 第1話

私は去年の九月四日、ニュウファウンドランド島にある小さな山村、ヒルテイでひらかれた「ビジテリアン大祭」に、日本にいる信者のみんなを代表して出席してきました。 そもそも私たちビジテリアンというのは、知っている人も多いと思いますが、お肉やお魚な...
グスコーブドリの伝記

初級翻訳・グスコーブドリの伝記 第10話

そして、下層の空気や地表からの熱が宇宙へ逃げていくのを防いで、地球全体の平均気温を五度くらいは暖かくしてくれるはずだと思っている」「先生、あの火山を今すぐ爆発させることはできないでしょうか?」「それは可能だろう。だがね、その作業に行った者の...
グスコーブドリの伝記

初級翻訳・グスコーブドリの伝記 第9話

「この野郎! きさまの流した電気のせいで、俺たちのオリザ(稲)がみんな倒れてしまったじゃねえか! いったい何のためにあんな余計なまねをしたんだ!」一人の男が怒鳴りました。ブドリは落ち着いて言いました。「稲が倒れるなんて……きみたちは春に配ら...
グスコーブドリの伝記

初級翻訳・グスコーブドリの伝記 第8話

と思うと地面ははげしくぐらぐらゆれ、百合の花もいちめんゆれ、それからごうっというような大きな音が、みんなを倒すくらい強くやってきました。それから風がどうっと吹いて行きました。「やったやった!」とみんなはそっちに手を延ばして高く叫びました。こ...
グスコーブドリの伝記

初級翻訳・グスコーブドリの伝記 第7話

老技師はしずかにすべての観測機を調べ、それからブドリに言えました。「きみはこの山はあと何日ぐらいで噴火すると思うか。」「一月はもたないと思います。」「一月はもたない。もう十日ももたない。早く工作してしまわないと、取り返しのつかないことになる...
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