宮沢 賢治

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宮沢 賢治

初級翻訳・山男の四月 第2話

よしよし)と考え直して、腹に力を入れて答えました。「俺は、魚屋の前から来たんだ」すると外から支那人が、噛みつくような勢いで怒鳴りました。「声が大きすぎます。静かにするよろしい!」山男はさっきから、この支那人の態度がむやみにしゃくに障っていた...
宮沢 賢治

初級翻訳・山男の四月 第1話

山男は、金色の目を皿のように大きく見開き、背中を丸めながら、西根山(にしねやま)のヒノキ林の中をウサギを狙って歩いていました。ところが、ウサギは捕まえられず、代わりに山鳥が捕まりました。それは、山鳥がびっくりして飛び上がったところに、山男が...
宮沢 賢治

初級翻訳・狼森と笊森、盗森 第3話

みんなはあっけにとられながらも、ガヤガヤと家に帰ってみると、粟はちゃんと納屋に戻っていました。そこでみんなは、笑いながら粟餅を作って、四つの森に持っていきました。中でも盗森には、一番たくさん持っていきました。その代わり、少し砂が混じっていた...
宮沢 賢治

初級翻訳・狼森と笊森、盗森 第2話

そこでみんなは、子どもたちの手を引いて、森を出ようとしました。すると森の奥の方から、狼たちが「悪く思わないでおくれ。栗だのキノコだの、うんとごちそうしたんだぞ」と叫ぶのが聞こえました。みんなは家に帰ってから粟餅(あわもち)を作って、お礼とし...
宮沢 賢治

初級翻訳・狼森と笊森、盗森 第1話

小岩井農場の北側には、黒々とした松の森が四つ並んでいます。一番南にあるのが「狼森(おいのもり)」、次が「笊森(ざるもり)」、その次が「黒坂森(くろさかもり)」、そして北のはじっこが「盗森(ぬすともり)」です。この森たちが、いつ、どうやってで...
二十六夜

初級翻訳・二十六夜 第7話

これは短い言葉だが、非常に重たい言葉だ。先ほど、人間への復讐について議論があった通り、一つの悪行は一つの悪い結果を招く。その悪い結果のせいで、また新しい悪行をしてしまう。こうしてぐるぐると回り続け、終わる時がないのだ。車輪が回っても回っても...
二十六夜

初級翻訳・二十六夜 第6話

もう、どうかお構いなく、ご講義をお願いいたします」フクロウのお坊さんは、空を見上げました。「立派な心がけだね。だからこそ、たとえ足を折られても、またこうして両親の元へ帰ってこられたのだろう。それにしても、あんなに元気な二本の足を、なんの理由...
二十六夜

初級翻訳・二十六夜 第5話

一度フクロウとしての一生を終えても、またフクロウに生まれ変わり、同じように苦しみや災難を何度も何度も、いつまでも繰り返すことになるのだ」ここまでが、昨夜お話しした「鳥たちは歓喜に満ちた」というところまでの続きです。この「説いて曰く」というの...
二十六夜

初級翻訳・二十六夜 第4話

すると、ちょうど子供が二人、草刈りに来ていたそうで……穂吉も気づかないうちに、一人がそっと近づいてきて、穂吉の足を掴まえてしまったと申します」「ああ、哀れなことじゃ。かわいそうな話じゃ。あんなにおとなしくて良い子でも、何の因果というのか。で...
二十六夜

初級翻訳・二十六夜 第3話

すると爾迦夷は、両方の翼を広げ、かしこまって首を垂れ、座っていた場所から降りて、低く飛び回りながら疾翔大力さまを三度まわってほめたたえ、ゆっくりと座に戻ってひざまずき、『どうか、疾翔大力さま、疾翔大力さま。私たちのために、その道を説いてくだ...
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