宮沢 賢治

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宮沢 賢治

初級翻訳・楢ノ木大学士の野宿 第8話

「せんせい、そりゃあ困りますよ!先生、これじゃあ、なんといいますか、いくらなんでもひどすぎやしませんか!」すると楢ノ木大学士は、逆に怒り出した。「何がひどいもんだ!そんなのぼくの知ったこっちゃないね。こっちはものすごい大難儀をして手に入れて...
宮沢 賢治

初級翻訳・楢ノ木大学士の野宿 第7話

それとも中生代の方がこっちへやって来たのか。ああ、もうどっちだっておんなじことだ。とにかくあそこに雷竜がいて、万が一こっちを見たら、まっしぐらに駆け寄ってくるぞ。大学士も魚も食べられちまえばおんなじだ。どうかこっちを見るなよ、絶対に見るなよ...
宮沢 賢治

初級翻訳・楢ノ木大学士の野宿 第6話

そこには低い崖があり、崖の足元には、おそらく波で削られたのだろう小さな洞窟があったのだ。大学士はにこにこしながら中へ入り、背負い袋をおろした。それから真っ暗なところで、もぐもぐとビスケットを食べた。ずっと向こうで、波の列がただ鳴り響いている...
宮沢 賢治

初級翻訳・楢ノ木大学士の野宿 第5話

」そのとき、急にピチピチと音がして、それからバイオタ(黒雲母)が泣き出した。「ああ、痛い、痛い、痛い、痛い! 痛いわ、痛いよお!」「バイオタさん!どうしたの、どうしたの?」「早くプラジョさんを呼ばないとだめだ!」「ははん、プラジョさんってい...
宮沢 賢治

初級翻訳・楢ノ木大学士の野宿 第4話

声はだんだん高くなる。「何がひどいんだよ。お前こそこの頃はすこしばかり風を呑んだせいか、まるで人が変ったように意地悪になったね。」「はてね、少しぐらい僕が手足をのばしたってそれをとやこうお前が云うのかい。十万二千年(じゅうまんにあせんねん)...
宮沢 賢治

初級翻訳・楢ノ木大学士の野宿 第3話

さて、その煙が収まって空気がきれいに澄んだときは、こっちはどうだ?いつの間にか空へ届くくらい高くなって、『まるでそんなこともあったか』というような顔をして、銀か白金(プラチナ)の冠ぐらいをかぶって、きちんとすまし込んでいるのだぞ!」ラクシャ...
宮沢 賢治

初級翻訳・楢ノ木大学士の野宿 第2話

そこでそのつまり、ねずみ色の岩頸だがな、そのねずみ色の岩頸が、きちんと並んで、お互いに顔を見合わせたり、ひとりで空に向かって気取ってみせたりしているのは、大変面白い。ふふん」それは実際その通りで、向こうの黒い四つの峰は、四人兄弟の岩頸であり...
宮沢 賢治

初級翻訳・楢ノ木大学士の野宿 第1話

楢ノ木大学士は、宝石を研究する大バカセ(専門家)だ。ある日の夜、大学士の小さな家へ、「貝の火兄弟商会」の、鼻が真っ赤な支配人がやってきた。「先生、ものすごく上等な蛋白石(オパール)の注文が入っているのですが、どうでしょう、探していただけない...
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初級翻訳・月夜のでんしんばしらの軍歌 第1話

ドツテテドツテテ、ドツテテド、電柱の軍隊はその早さ世界に比べるものなしドツテテドツテテ、ドツテテド電柱の軍隊はその規律世界に並ぶものなし。ドツテテドツテテ、ドツテテド二本うで木の工兵隊六本うで木の竜騎兵ドツテテドツテテ、ドツテテド一列一万五...
宮沢 賢治

初級翻訳・月夜のでんしんばしら 第2話

すると、おじいさんはまたムッとしてしまいました。「わからん子供だなあ! ただの電気じゃないさ。つまり、すべての電気の長、長というのは『かしら』と読む。つまり、電気の大将ということだ!」「大将なら、なんだかすごく面白そうですね」恭一がぼんやり...
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