小川 未明

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ねことおしるこ

初級翻訳・ねことおしるこ 第1話

「お姉ちゃん、お姉ちゃん、大変!」とお布団を並べて寝ていた正ちゃんが、真夜中にお姉さんを起こしました。ぐっすり眠っていたお姉さんは、何か大変なことが起きたんだと思ってビックリして目を覚まし、「どうしたの、正ちゃん?」と、今にも起き上がろうと...
なまずとあざみの話

初級翻訳・なまずとあざみの話 第2話

「これは大発見だ!この花に、私の名前でもつけてやろう」と喜んで、根もとからあざみの花を切ってしまいました。学者はその花を自分の帽子にさしました。もっとこのあたりを探せば、新しくて不思議な植物が見つからないとも限らないと、目を皿のようにして歩...
なまずとあざみの話

初級翻訳・なまずとあざみの話 第1話

春の川は、ゆったりと流れていました。その水面には太陽の光が差し込み、深く、なみなみとあふれるばかりの水の世界が、うす青く透きとおっているように感じられました。この不思議なお城の中には、さまざまな魚たちが、まるで人間が地上の世界で暮らしている...
なくなった人形

初級翻訳・なくなった人形 第2話

「七つか八つになる、みすぼらしい女の子です」とおみよは答えました。「そんな子がね!」と先生は言って、しばらく考え込んでいましたが、「きみは、おまわりさんに言ってその子を捕まえてもらったほうがいいと思うかい? それとも、今回は許してやったほう...
なくなった人形

初級翻訳・なくなった人形 第1話

冬ではありましたが、その日は風もなくおだやかで、あたたかな日の光が家の入り口を照らしていました。だから、おみよが学校から帰ってくると、ござを敷いて、その上で人形やおもちゃを出して遊んでいたのです。少し前までは、近所のお友だちが遊びに来ていま...
どじょうと金魚

初級翻訳・どじょうと金魚 第1話

ある日、ひとりの子どもがガラスのびんを手に持って、金魚がほしいと泣いていました。すると、通りかかったどじょう売りのおじいさんが、そのびんの中にどじょうを二匹入れてくれました。子どもは大喜びで、びんに顔を押しつけるようにして中をのぞきこみまし...
てかてか頭の話

初級翻訳・てかてか頭の話 第1話

ある田舎に、おじいさんのやっている小さな床屋さんがありました。おじいさんはもうとても年をとっていて、背中がグニャリと曲がっていました。でも、とっても心優しいおじいさんだったので、村のみんなから「おじいさん、おじいさん」と慕われていました。ち...
つばめの話

初級翻訳・つばめの話 第1話

上 夏の初めになると、南の国からつばめたちが、北の国へと飛んできました。そして、電線や屋根の上、高いところに止まって、ちゅんちゅんと楽しそうに鳴きました。広い野原の中をガタゴトと汽車が走っていくとき、つばめは電線の上に止まって、じっとその姿...
つばめと魚

初級翻訳・つばめと魚 第1話

そこは、町のにぎやかな通りでありました。ある店の前へ、子どもたちが集まっていました。ちょうどそこへ通りかかったつばめは、どんなおもしろいものがあるだろうと、自分も下りてみました。お店には金魚やめだかなど、いろいろな魚がならんでいましたが、そ...
つばめと乞食の子

初級翻訳・つばめと乞食の子 第2話

「これはなんて不思議なんだろう」と驚いていると、昨日のつばめがスイスイと飛んできました。そこで二羽は、南の国を目指して、雲やかすみをくぐり抜けながら旅立ちました。そんなこととは少しも知らない村の人々は、あの日から乞食の子がどこへ姿を消したの...
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