小川 未明

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つばめと乞食の子

初級翻訳・つばめと乞食の子 第1話

ある村へ、一人の乞食の子がやってきました。十二、三歳くらいで、顔は日焼けしてまっ黒く、目はくりくりとした大きな子です。そのうえ性格もいじ悪で、人に向かって「何かをください」と頼んだことは一度もありません。毎日毎日外を歩き回っていて、ほかの子...
つじうら売りのおばあさん

初級翻訳・つじうら売りのおばあさん 第1話

ある日、雪がすっきりと晴れた夕方のことでした。「きょうは、義雄さんの家でカルタ会があるんだ。」ということで、みんなはとても楽しみにしていました。達夫くんは、おとなりのかね子さんをさそって、いっしょに出かけることになっていたのです。沈みゆく太...
ちょうと三つの石

初級翻訳・ちょうと三つの石 第2話

お前は、あの鳥の面倒を見てやったら、どうにか暮らしていけないことはないさ」と、夫は言いました。「本当に悲しいことです。わたしは、もっと鳥の面倒を見てやります。そして、一日も早くあなたのところへ行ける日を待っています」と、女の人は答えました。...
ちょうと三つの石

初級翻訳・ちょうと三つの石 第1話

あるところに、本当に心のやさしい女の人がいました。女の人は年ごろになると、水車小屋の主人と結婚をしました。村のはずれの、小川にかかっている水車は、朝から晩まで歌をうたいながらまわっていました。女の人も主人も、水車といっしょに働きづめに働きま...
ちょうせんぶなと美しい小箱

初級翻訳・ちょうせんぶなと美しい小箱 第1話

正吉くんは、はじめて小田くんの家へあそびにいって、ちょうせんぶなを見せてもらったので、ものすごくめずらしいなぁと思いました。「ねえ君、この魚はどこで買ったの?」「このあいだ、おじいさんが売りにきたのを買ったんだよ」と、小田くんは言いました。...
だまされた娘とちょうの話

初級翻訳・だまされた娘とちょうの話 第2話

どんな立派なお屋敷でも、あるいは華やかな場所でも、もっと楽しくてお金がたくさん稼げる場所なんていくらでもあるじゃないか。私のような年寄りなら、どこへ行くあてもないから仕方なくこんな薬くさくて陰気なところにいるけれど、私だって若いころだったら...
だまされた娘とちょうの話

初級翻訳・だまされた娘とちょうの話 第1話

弟や妹がたくさんいる貧しい家で育ったお竹は、大きくなると、家を出て働かなければなりませんでした。ふだんから親しくしてくれていた近所のおじいさんは、お竹に向かって、「おまえさんは、やさしいし、正直だし、それに子どもが好きだから、どこへいっても...
しろくまの 子

初級翻訳・しろくまの 子 第1話

シロクマは、北極海に面したアラスカやシベリアに住んでいます。シロクマは、水の中へ入って泳ぐこともできます。まっ白な毛がふさふさとしていて、かわいらしい目をしていますが、それは勇猛なけものです。あるとき、シロクマの母親は子どもたちを連れて、氷...
くもと草

初級翻訳・くもと草 第1話

ちょうど赤ちゃが、目でいろんなものが見えるようになって、はじめてものを見てニコッと笑ったときのように、小さな花が道ばたにパッと咲きました。花の命は、本当に短いものです。すごい雨や、強い風が吹いたなら、いつどんなときでも散ってしまわなければな...
くびわの ない いぬ

初級翻訳・くびわの ない いぬ 第1話

ふたりの子どもが、お家の外に立っていました。「どこの犬だろうね?」二郎くんが、茶色い犬を見て言いました。「知らないけれど、いい犬だね。」たけおくんはそう言って、口笛を吹きました。すると、犬はおとなしくそばへ寄ってきました。ふたりは、代わる代...
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