小川 未明

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小川 未明

初級翻訳・銀のつえ 第2話

彼は黙ってその後について行くと、いつしか寂しい場所へ出て、橋の上に着きました。おじいさんはここで彼の方を振り向いて言いました。「おまえは、兄妹やカフェの人たちにもう一度会って、話をしたいと思うか。それとも、あの静かな墓の中へ帰りたいと思うか...
小川 未明

初級翻訳・銀のつえ 第1話

あるところに、遊んでばかりいる男がいました。兄さんや妹は、何度も何度も「真面目に働きなさい」と言いましたが、男はその言葉に耳を貸そうとはしませんでした。それどころか、毎日街のカフェへ通っては、外国のお酒を飲んだり紅茶を飲んだりして、一日中ぼ...
小川 未明

初級翻訳・金魚売り 第2話

「坊ちゃん、去年の金魚は達者ですか?」と聞きました。おじいさんは、この子供が、弱った金魚を大事に育てようといって、買ったことを忘れなかったのです。「おじいさん、金魚は、みんなじょうぶで、大きくなりましたよ」と、少年は答えました。「どれ、どれ...
小川 未明

初級翻訳・金魚売り 第1話

たくさんの小さな金魚たちが、おけの中で「ぱく、ぱく」と口を動かしながら泳いでいました。体じゅうが真っ赤なものや、白と赤のまだら模様のもの、頭のてっぺんがほんのり黒いものなど、いろいろな金魚がいたのです。おじいさんは、その金魚たちを前後二つの...
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初級翻訳・金色のボタン 第2話

」と、ゆり子ちゃんは、思って、目をぱっちりあけて見ました。ゆり子ちゃんは、はっとしたのです。おじさんの洋服の、金色のボタンが、いつか往来で、自分の拾ったのと同じだからです。「まあ、ほんとうに不思議だわ。おんなじボタンだわ。」ゆり子ちゃんは、...
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初級翻訳・金色のボタン 第1話

ゆり子ちゃんは外へ出たのですが、だれも遊んでいませんでした。「みんな、どうしちゃったんだろう?」ゆり子ちゃんが通りをあっちへこっちへ見回しても、子どもの姿は一人も見当たりません。そのうち、ポン、ポンと、うちわ太鼓の音がして、下駄(げた)の歯...
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初級翻訳・金持ちと鶏 第2話

友だちはこれを見てあっけにとられましたが、それを見た金持ちはますます得意になって、「このとおりだろ! 鶏のケンカをさせるなら、どこからでも強いやつを連れてくるといい、この鶏は絶対に負けないからさ!」と、胸を張りました。友だちは少し考えてから...
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初級翻訳・金持ちと鶏 第1話

あるところに、とてもお金持ちの男がいました。毎日やることがなくて退屈だったので、「そうだ、鶏でも飼って、毎朝できたての新鮮な卵を食べて暮らそう!」と思いつきました。男は鳥屋さんへ出かけていって、「よく卵を産んでくれる鶏が欲しいんだが、そんな...
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初級翻訳・金が出ずに、なしの産まれた話 第2話

そして、ほかの場所のものよりも水分が多くて甘かったけれど、またどこか、その味にはほんのりと切ない哀しみが漂っていたのでした。
小川 未明

初級翻訳・金が出ずに、なしの産まれた話 第1話

あるお金持ちのひとが、毎日お部屋のなかにすわって、窓から向こうの山を眺めては、こんなことを考えていました。「あの山から、なにかお宝がざくざく出てこないかなあ」その山はあまり高くはありませんでしたが、形がとってもきれいだったのです。ちょうどそ...
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