小川 未明

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小川 未明

初級翻訳・青い星の国へ 第2話

そのかたわらにある小さな家からは、明かりがちらちらと漏れていました。年子は、このすぐあとに待っている先生との楽しい再会を想像して、胸をドキドキさせながら中へ入っていきました。先生のお母さんらしい人が、夕飯の支度をしていたのか、出てこられまし...
小川 未明

初級翻訳・青い星の国へ 第1話

デパートの中は、まるでいつも春みたいでした。いろんな香りが漂っていて、素敵な音楽が聞こえてきて、らんの花まで飾られていたからです。いつも元気いっぱいなのに、ふとした瞬間に自分はひとりぼっちなんだと感じてしまう年子は、しばらくの間、やわらかい...
小川 未明

初級翻訳・青いランプ 第3話

部屋の中には、昔と同じように青いランプの明かりが、静かな青い光を漂わせています。「黒い鳥は、今夜も飛んでくるのかな?」と、子供たちが言いました。 その問いに、はっきり答えられる人は誰もいませんでした。みんなは、おばあさんの顔をじっと見つめま...
小川 未明

初級翻訳・青いランプ 第2話

ランプの青い光は、海の方からもよく見えたといいます。ある夏の午後、外国人が遠眼鏡で沖の方を見ていました。すると、あちらの水平線を大きな黒い船が通るのが見えました。一目で、この国の船ではないことがわかりました。だんだん近づいてくると、マストの...
小川 未明

初級翻訳・青いランプ 第1話

不思議なランプがありました。青いかさがかかっていて、火をともすと、青い光が部屋中にふわっと広がるのです。「このランプをつけると、きっと何か不思議なことが起こるよ」家の人はそう言って、このランプを使うことをとても怖がっていました。それでも、ず...
小川 未明

初級翻訳・青いボタン 第2話

知っている人は、「まあ、美しいボタンね。ちょっと見せてちょうだい」と言って、掌(てのひら)の上に乗せては眺めたものです。しかし、誰もこの青いボタンが石でできているのか、貝でできているのか、見当もつきませんでした。「この青いボタンを一つ、僕に...
小川 未明

初級翻訳・青いボタン 第1話

これは、ぼくがまだ小学校に通っていたころのお話です。ある日のこと、正雄のクラスに知らない女の子が転校してきました。先生がみんなに向かって言いました。「今日からこの子が新しいお仲間になりました。みなさん、仲よくしてあげてくださいね」知らない子...
小川 未明

初級翻訳・雪だるま 第1話

とてもいいお天気でした。野原も山も、雪が一面に真っ白く積もって、キラキラとかがやいています。ちょうどその日は学校がお休みだったので、次郎は家の外に出て、となりに住む勇吉といっしょに遊んでいました。「大きな雪だるまを一つ作ろうよ!」二人はそう...
小川 未明

初級翻訳・長ぐつの話 第1話

あるところに、とてもかわいそうな乞食の男の子がいました。その子は、さびしい村から毎日毎日、ものをもらうために町の方へと追い出されていました。けれど、その小さな足には、はくものが何ひとつありませんでした。男の子は裸足のまま、石ころだらけの長い...
小川 未明

初級翻訳・銀のペンセル 第1話

三味線をかき鳴らしながら、旅の女の人が毎日温泉街を歩いていました。全国各地の歌をうたって町の人たちを楽しませていましたが、いつの間にかその姿を見かけなくなりました。それもそのはずです。山では朝晩の冷え込みが厳しくなり、女の人は都が恋しくなっ...
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