新美 南吉

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こぞうさんの おきょう

初級翻訳・こぞうさんの おきょう 第1話

山のお寺の和尚さんが病気になってしまったので、かわりに小僧さんが檀家(だんか)へお経を読みに行きました。お経を忘れないように、小僧さんは歩きながらずっと声に出して唱えていきました。キミョムリョジュノライすると、菜の花畑(なのはなばたけ)の中...
がちょうの たんじょうび

初級翻訳・がちょうの たんじょうび 第1話

がちょうの たんじょうび新美南吉ある農家の裏庭に、アヒルや、ガチョウや、モルモットや、ウサギや、イタチなどが住んでいました。さて、ある日のこと、ガチョウの誕生日だというので、みんなはガチョウのところへごちそうに招かれていきました。これで、イ...
かぶと虫

初級翻訳・かぶと虫 第2話

安雄さんにだけ聞こえればよかったのです。 しかし、こんなせまいところではそういうわけにはいけません。 おじさんが聞きとがめました。 おじさんは、いつもは子供にむだ口なんかきいてくれるいい人ですが、今日は、何かほかのことで腹を立てていたと見え...
かぶと虫

初級翻訳・かぶと虫 第1話

一 お花畑から、大きな虫が一ぴき、ぶーんと空へ飛びはじめました。 からだが重いのか、ゆっくりと上がっていきます。 地面から一メートルくらい上がると、こんどは横へとびはじめました。 やっぱりからだが重いので、のろのろと進みます。 馬小屋の角の...
お月さまを

初級翻訳・お月さまを 第1話

お月さまを新美南吉お月さまを見上げたよ。船のマストにのぼった 船乗りが。なんだか青いなあ、そう言った。お月さまを見上げたよ。わたしが窓から ひとりぼっちで。母さん、静かだね、そう言った。
うまれて 来る 雀達

初級翻訳・うまれて 来る 雀達 第1話

そのスズメは、足が不自由でした。やっと飛べるようになったばかりの頃、いたずら好きな男の子につかまって、片足をひもでしっかりと縛られてしまったため、か弱い足が傷ついてしまったのです。その足の不自由なスズメが、麦畑が黄色く色づく頃、あるお家の軒...
一年生たちとひよめ

初級翻訳・一年生たちとひよめ 第1話

学校へ行く途中に、大きな池がありました。一年生たちが、朝そこを通りかかりました。池の中には「ひよめ」が五、六匹、黒い影となって浮かんでいました。それを見ると一年生たちは、いつものように声をそろえて、 ひよめ、 ひよめ、 だんごをあげるから ...
ラツパ

初級翻訳・ラツパ 第1話

ラッパ新美南吉 おじいさんは、田舎でひとりぼっちで暮らしていました。 だんだんと耳が遠くなってきたので、都に住んでいる息子に、「耳が遠くなったから、よく聞こえる機械を買って送っておくれ」と手紙を出しました。 息子はいろいろと探しましたが、あ...
ナガレボシ

初級翻訳・ナガレボシ 第1話

ナガレボシ冬の、さむいさむい夜ふけ。ヒューン、ヒューンと木枯らしが吹きぬける空のうえで、三つならんだ子ども星たちが、ケンカをしていました。いつもは仲良しだったのですが、あまりに真ん中の星が「さむい、さむい」と言うものだから、ほかの二つの星に...
デンデンムシ

初級翻訳・デンデンムシ 第1話

大きなデンデンムシの背中に、生まれたばかりの小さなデンデンムシが乗っていました。小さくて、透き通るようなデンデンムシでした。「ぼうや、ぼうや。もう朝だから、目を出しなさい」と、大きなデンデンムシが呼びかけました。「雨は降っていないの?」「降...
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