楽聖物語

スポンサーリンク
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第28話

「弦楽五重奏曲ハ長調 作品163」は、チェロを二本にした編成で、スケールが大きく、重厚で立派な五重奏曲です。ビクターからプロ・アルテ四重奏団の演奏が出ています(JD615-9)。ピアノ曲「ピアノ・ソナタ イ長調(遺作)」は、数あるシューベル...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第27話

人間が作ったものの中で、「お休み」や「菩提樹」、「春の夢」、「道しるべ」、「辻音楽師」に匹敵するほど美しい歌が、他に存在したでしょうか。続いてレルシュタープとハイネの詩に作曲された14曲は、シューベルトの死後「白鳥の歌」(最後の歌という意味...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第26話

映画『未完成交響楽』はこのハンガリー時代のシューベルトを題材に、物語を面白く脚色したものですが、実際にはシューベルトの相手をするには、二人の令嬢は少し若すぎたのかもしれません。シューベルトのハンガリー時代は、そう長くは続きませんでした。その...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第25話

実際に彼の日記には、「その喝采の大部分は、ゲーテの詩が素晴らしいからに違いない」とさえ書き記しているほどです。人に読ませるためのものではない日記にまで、シューベルトの奥ゆかしさと謙虚さがこうして滲み出ているのです。これを「俺は百年に一度生ま...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第24話

チェロのソナタ並びにチェロ曲チェロのソナタは三曲収録されています。カサルス(チェロ)とシュルホーフ(ピアノ)による「チェロ・ソナタ イ長調 作品六九」は絶対的な名盤であり、録音が古いにもかかわらず、その広大な気迫と堂々たる威厳には脱帽するほ...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第23話

「月光ソナタ」はビクターのバックハウスの演奏を私は支持しますが(JD489-90)、ポリドールのケンプによる、ドイツらしい重厚で良い演奏も捨てがたいです(30108-9)。「ワルトシュタイン」は三十二のソナタの中でも華やかな曲ですが、シュナ...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第22話

ビクターから出ている、トスカニーニがN・B・C交響楽団を指揮した「第五」は、コンサート会場のような残響を取り除いた不思議な録音です。そして、一見すると素っ気ないようでいながら、クライマックスに向けてどんどん盛り上げていく燃え立つようなパワー...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第21話

ベートーヴェンは見た目も冴えず、浮浪人と間違えられて警察に捕まったことがあるほど、粗野な様子をしていたのです。若い頃、女優のマグダレーナ・ウィルマンに結婚を申し込んで「醜いから」という理由で断られたのを手始めに、テレーゼ・フォン・ブルンスウ...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第20話

ベートーヴェンの傲岸さには数え切れないほどの逸話がありますが、その性格の底流には、人並外れた「人間愛」と、人懐っこさがあったということも忘れてはなりません。ベートーヴェンの伝記を記した人々は、彼が本来は友達を好み、寂しがり屋で、愛情に満ちた...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第19話

一七七〇年十二月、ドイツのボンという町で、音楽家の家系にルードヴィッヒ・ファン・ベートーヴェンは生まれました。彼の父親はボンの宮廷で働く音楽家でしたが、意志が弱く、お酒におぼれるような人で、息子を導く立派な指導者とは言えませんでした。その一...
スポンサーリンク