野村 胡堂

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楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第43話

リストが古今無双のピアニストであり、革命的な作曲家であることが大きな魅力であったのは間違いありませんが、それよりも大きな原因は、リストの豊かな愛情と、類いまれな優雅さ、そしてその人間的な高さが、リストをあらゆる人の「崇敬の的」たらしめたから...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第42話

巧みにフランスの国歌を取り入れて、ナポレオン軍の敗残兵の姿を描いたアイディアがとても面白い曲です。レコードではポリドールのシュルスヌス(60203、のちに『シュルスヌス愛唱曲集第二集』に収録)が頭一つ抜けて素晴らしく、ビクターのシャリアピン...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第41話

これらはシューマンを語る上で欠かせない重要な役割を持っており、どれも彼が抱いた「大ロマン主義」という理想を高らかに歌い上げた、非常に素晴らしく気品あふれる作品です。しかし、その構成は色彩豊かとは言えず、どこか灰色がかった重苦しさや、単調な響...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第40話

翌年、栄光と名声の中に輝いていたクララの元へ、シューマンからの結婚の申し込みの手紙が届き、クララはそれに対して良い返事を送りました。クララとシューマンの純粋な情熱は、二人が交わした手紙や、今も残る多くの資料から想像することができます。二人は...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第39話

ショパンのピアノ曲を選ぼうと思ったら、原則としてコルトーの演奏を選んでおけば間違いありません。そこに、パデレフスキ、ブライロフスキー、ルービンシュタインの演奏を少し加えていくのが良いでしょう。ゴドウスキーもとても上手なピアニストでしたが、レ...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第38話

ニーヅェルスキーの演奏は、それよりもたしなみが良く、落ち着いた繊細さが好感を持たせます。他には、パハマンの「マズルカ=ト長調(作品67-1)」(ビクターJF55)、パデレフスキの「マズルカ=嬰ハ短調(作品63-3)」(ビクター7416)、ロ...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第37話

要するに、ショパンの円舞曲のレコードは、特別なこだわりがない限り、コルトーの「円舞曲集」で十分に満足できることでしょう。練習曲(エチュード)「練習曲」という名のもとで、不思議な詩の世界を描き出したショパンの天才には驚かされるばかりです。作品...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第36話

それなのに、貴婦人たちは彼に少しの休息も与えようとはしませんでした。ショパンは、好意を押し付けてくる客たちのために、毎日ヘトヘトに疲れ果てなければならなかったのです。1849年の正月、ショパンはついにパリへ帰ってきました。奇跡的な生命力で、...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第35話

パリの音楽家たちも、音楽好きの人たちも、そして普通の聴衆たちも、ショパンの音楽の本当のすばらしさを理解することはできませんでした。しだいに生活が苦しくなると、ショパンはアメリカへ渡ることも考えましたが、幸運なことにラジヴィール公に認められ、...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第34話

たったこれだけの練習曲(エチュード)の中にさえ、大きな交響曲よりもすばらしい芸術の中身がつまっており、その考えの深さ、スケールの大きさ、表現の美しさには、百年たった私たちも驚かされずにはいられません。それこそがショパンの音楽のいちばんのすご...
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