野村 胡堂

スポンサーリンク
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第53話

この曲が本当の意味で成功を収めたのは、その二年後、ブラームス自身がブレーメンの教会で指揮をしてからであり、今ではドイツ国民の心の中に、最も敬虔な曲として深く深く刻み込まれています。その頃のブラームスは、胸板が厚く、美しい髪を持ち、青く澄んだ...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第52話

二十歳になる頃には、もう若いヴァイオリニストのレメニーと組んで、ハンガリーへと演奏旅行に出かけるほどになっていました。ある田舎の小さな町でコンサートを開いた時のことです。開演直前、舞台のピアノが普通の音の高さ(ピッチ)よりも半音低く調律され...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第51話

ヴァイオリン・ソナタ「ヴァイオリン・ソナタ イ長調」は、ヴァイオリンとピアノのためのソナタの中でも、古今の大傑作の一つです。華麗さはベートーヴェンに迫り、味わいの深さはブラームスにも匹敵する名品です。レコードはたくさん出ていますが、録音が少...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第50話

少年時代からピアノで並外れた才能を見せ、両親の大きな期待を背負って15歳の時にパリ音楽院へ入学し、ピアノやオルガンの演奏で何度も賞を取りました。その頃、大ピアニストとしてヨーロッパ中に君臨し、名誉と地位、そして莫大な富を手に入れていたフラン...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第49話

「靴屋の踊りと名歌手の入場」には、コロムビアにワルターが英国の管弦楽団を指揮したものがあります(J八一七五)。「懸賞の歌」は非常に美しく、一般にも親しまれる歌ですが、不思議なことにこれが良いという決定的なレコードがありません。『トリスタンと...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第48話

時には九台ものハープを並べて聴衆の神経をすべて支配し、情熱の大洪水を浴びせるような「力の芸術」は、過去にも未来にも例を見ないほど物凄いものです。その音楽はあまりに強大で激しく、聴く人に休む暇を与えず、感情を休ませてくれませんでした。また、題...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第47話

ワグナーの音楽が聴く人に与える重圧感は、休む間もなく音を大量に浴びせかけるような構成にもよりますが、一つには、こうしたギリシャ神話のような英雄主義や、逃れられない運命の苦しみという思想的な重みが加わっているからでしょう。【家庭生活】その頃、...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第46話

音楽家として生きるには、一朝一夕では得られない深い知識が必要だと悟った彼は、ライプチッヒ大学の音楽学生となり、優れた先生であるワイリングの下で六か月間、猛勉強を続けました。そこで和声学と対位法の基礎をしっかりと身につけ、自分の力で羽ばたくた...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第45話

ピアノ協奏曲とピアノ管弦楽合奏曲二つのピアノ協奏曲のうち、「第一番 変ホ長調」については、多少の老いによる緩みはあるにしても、ザウアー(ピアノ)とワインガルトナー指揮パリ音楽院管弦楽団の演奏を推すべきでしょう。この二人の長老がリストに対して...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第44話

ここから、ピアノの巨人リストの「勝利の歴史」が始まります。のちにワイマールへ、パリへ、そしてローマへと移り住み、どこへ行っても音楽界の中心人物として、たくさんの友人たちや弟子たちに大きな影響を与え続けました。名前の通り、そして実力も伴ったヨ...
スポンサーリンク