野村 胡堂

スポンサーリンク
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第63話

もっとも、勝利は決定的だったとはいえ、決して最初から順風満帆だったわけではありません。初演の夜、聴衆は敵意をむき出しにして、非難や嘲笑、妨害が飛び交う中で劇は進みました。しかし、聴衆はいつの間にか不思議な魅力に引き込まれ、次第に静まり返るの...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第62話

コロムビアから出ているロート弦楽四重奏団の演奏(JW257-9)は、少しあっさりとしていますが、とても良い演奏です。また、レナー四重奏団による録音もあります。「ピアノ三重奏曲 ホ短調(ドゥムキー)」も憂鬱な響きで有名な名曲ですが、エリー・ナ...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第61話

それらを除けば、チャイコフスキーの「悲愴交響曲」と、ドヴォルシャークの「新世界交響曲」ほど、私たちに親しく語りかけ、全人類の悲しみや喜びを分かち合える交響曲はなかったのではないでしょうか。ドヴォルシャークは、内気で人付き合いが苦手な性格でし...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第60話

幼いドヴォルシャークは、その演奏を聴いて、どれほど音楽への情熱をかき立てられたことでしょう。やがて彼は自分から進んで村の小学校の先生にヴァイオリンと歌を習い、生涯をかける「音楽」の道へ第一歩を踏み出したのです。ボヘミアは昔から「音楽の国」と...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第59話

交響曲 六つの交響曲のうち、「交響曲第四番 ヘ短調(作品36)」は、彼にしては明るい曲です。ストコフスキー、メンゲルベルク、クーセヴィツキーなどが指揮していますが、ストコフスキーやメンゲルベルクの録音は古く、クーセヴィツキーの演奏はどこか納...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第58話

「第三交響曲」をはじめとする数々の傑作がこの間に生まれ、チャイコフスキーの音楽家としての生活は、ようやくここで安定と自信を得るに至ったのです。1876年には有名な「スラヴ行進曲」を書き、翌1877年には生涯の傑作歌劇「エウゲニ・オニエギン」...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第57話

当時、チャイコフスキーは最初の交響曲第1番「冬の日の幻想」の作曲に打ち込んでいました。その仕事ぶりはとても注意深く落ち着いていて、非常に勤勉であり、飽きるということを知りませんでした。この素晴らしい習慣は、少年時代にお世話になったフランス人...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第56話

HMV(英グラモフォン)にはもう少し多くの曲が収められているはずですが、日本で発売されたのはこの4枚だけでした。「アルト・ラプソディ(作品53)」は、ゲーテの詩に曲をつけたもので、ブラームスの歌曲の中でもひときわ輝く名曲です。名アルト歌手の...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第55話

ブッシュ(ヴァイオリン)とゼルキン(ピアノ)による素晴らしいレコードがあります(ビクター7487-9)。この二人の組み合わせによるブラームスは、もう一つ「ヴァイオリン・ソナタ=第二番イ長調(作品100)」もありますが(ビクターJD 151-...
楽聖物語

初級翻訳・楽聖物語 第54話

ハンス・フォン・ビューローが、ブラームスをバッハやベートーヴェンと並べて「ドイツ音楽の三B」と呼んだのは、今になって思えば決して大げさな言葉ではなかったのです。ブラームスの作品とそのレコードブラームスの音楽は理解するのが難しいのか、親しみづ...
スポンサーリンク