2026-07

スポンサーリンク
ごん狐

初級翻訳・ごん狐 第2話

すると、弥助(やすけ)さんという人の奥さんが、裏口から出てきて「イワシをちょうだい」と言いました。イワシ売りは、イワシを積んだ車を道の端に置いて、ピカピカ光るイワシを両手でつかむと、弥助さんの家の中へ持っていきました。ごんはそのすきを見て、...
ごん狐

初級翻訳・ごん狐 第1話

一 これは、私がまだ小さかったころ、村の茂平(もへい)というおじいさんから聞いたお話です。 むかし、私たちの村の近くの中山という場所に小さなお城があって、中山さまというお殿さまが住んでおられたそうです。 その中山から少しはなれた山の中に、「...
宮沢 賢治

初級翻訳・雁の童子 第3話

須利耶さまは気づかないふりをして、写経を続けておいでです。「まあ、お前はどうして今ごろ帰ってきたの?」「私、もうお母さんと一緒に働こうと思うんだ。勉強している暇なんてないんだよ」お母さまは、須利耶さまのほうに気兼ねしながらそう言いました。「...
宮沢 賢治

初級翻訳・雁の童子 第2話

私は足元の小さな苔を見つめながら、この怪しい空から落ちてきて、赤い炎に包まれ、悲しく燃えていく人たちの姿をはっきりと心に浮かべました。老人はしばらく私を見ていましたが、また語り続けました。「沙車の春の終わりには、野原いっぱいに柳の花が光って...
宮沢 賢治

初級翻訳・雁の童子 第1話

流沙(りゅうさ)という砂漠の南側、柳の木に囲まれた小さな泉のほとりで、私は炒った麦粉を水に溶いて、昼ごはんを食べていました。そのとき、ひとりの巡礼のおじいさんが、同じように食事をするために、そこへやって来ました。私たちは黙って軽く会釈をしま...
宮沢 賢治

初級翻訳・虔十公園林 第2話

すると驚いたことに、学校帰りの子供たちが五十人も集まって、一列になって歩調を合わせながら、杉の木の間を行進しているではありませんか。杉の並木道は、どこを通ってもまるで立派な街道のようでした。そのうえ、青い服を着たような杉の木たちも、一緒に列...
宮沢 賢治

初級翻訳・虔十公園林 第1話

けんじゅうは、いつもなわのベルトをキュッと締めて、ニコニコ笑いながら森の中や畑の間をゆっくりと歩いていました。雨にぬれた青いしげみを見ては「きれいだなあ!」と目をパチパチさせて喜び、青い空のどこまでも飛んでいくタカを見つけると、飛び上がって...
宮沢 賢治

初級翻訳・猫の事務所 第3話

「パン、ポラリス、南極探険の帰途、ヤップ島沖にて死亡。遺骸は水葬せらる」一番書記の白猫が、かま猫の原簿を勝手に読んで答えていました。かま猫は、もう悲しくて悲しくて、ほっぺたのあたりがすっぱくなって、頭の奥がキーンと鳴るのをじっとこらえながら...
宮沢 賢治

初級翻訳・猫の事務所 第2話

決闘を……」「ジャラジャラジャラジャラン!」事務長が大きな声で叫びました。これは、決闘を始めさせないように、わざと邪魔をしたのです。「いや、喧嘩するのはよしたまえ。かま猫君も虎猫君に食わせようとして拾ったんじゃないだろう。それから今朝言うの...
宮沢 賢治

初級翻訳・猫の事務所 第1話

軽便鉄道の駅の近くに、「猫の第六事務所」がありました。ここは、猫たちの歴史や地理を調べるための特別な場所です。ここで働く書記たちは、みんな黒いサテンの短い服を着ていました。みんなからとても尊敬されていたので、もし誰かが仕事をやめることになる...
スポンサーリンク