2026-08

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なめとこ山の熊

初級翻訳・なめとこ山の熊 第2話

小十郎が、小屋のすぐ下にわき水があったことを思い出して、少し山を降りかけたら……びっくりしたことに、お母さん熊と、やっと一歳になるかならないくらいの小さな子熊の二匹が、ちょうど人間が額に手をあてて遠くを眺めるようなポーズで、うすい六日目の月...
なめとこ山の熊

初級翻訳・なめとこ山の熊 第1話

なめとこ山の熊のお話なら、とってもおもしろいよ。なめとこ山は、とっても大きな山なんだ。淵沢川(ふちざわがわ)という川は、そのなめとこ山から流れてきている。なめとこ山は、一年のうちの大ていの日は、つめたい霧や雲を吸ったり吐いたりしているんだ。...
なまずとあざみの話

初級翻訳・なまずとあざみの話 第2話

「これは大発見だ!この花に、私の名前でもつけてやろう」と喜んで、根もとからあざみの花を切ってしまいました。学者はその花を自分の帽子にさしました。もっとこのあたりを探せば、新しくて不思議な植物が見つからないとも限らないと、目を皿のようにして歩...
なまずとあざみの話

初級翻訳・なまずとあざみの話 第1話

春の川は、ゆったりと流れていました。その水面には太陽の光が差し込み、深く、なみなみとあふれるばかりの水の世界が、うす青く透きとおっているように感じられました。この不思議なお城の中には、さまざまな魚たちが、まるで人間が地上の世界で暮らしている...
なくなった人形

初級翻訳・なくなった人形 第2話

「七つか八つになる、みすぼらしい女の子です」とおみよは答えました。「そんな子がね!」と先生は言って、しばらく考え込んでいましたが、「きみは、おまわりさんに言ってその子を捕まえてもらったほうがいいと思うかい? それとも、今回は許してやったほう...
なくなった人形

初級翻訳・なくなった人形 第1話

冬ではありましたが、その日は風もなくおだやかで、あたたかな日の光が家の入り口を照らしていました。だから、おみよが学校から帰ってくると、ござを敷いて、その上で人形やおもちゃを出して遊んでいたのです。少し前までは、近所のお友だちが遊びに来ていま...
どんぐり

初級翻訳・どんぐり 第2話

一人でどこへでもいらっしゃいと言う。まあともかくもと美代がすかしなだめて、やっと出かける事になる。実にいい天気だ。「人間の心が蒸発して霞になりそうな日だね」と言ったら、一間ばかりあとを雪駄を引きずりながら、大儀そうについて来た妻は、エヽと気...
どんぐり

初級翻訳・どんぐり 第1話

もう何年前のことだったか、正確な年は思い出せないけれど、日付だけははっきりと覚えている。一年の終わりが押し迫った十二月二十六日の夜のこと、妻は下女(お手伝いさん)を連れて、下谷(したや)の摩利支天(まりしてん)の縁日へと出かけていった。夜の...
どじょうと金魚

初級翻訳・どじょうと金魚 第1話

ある日、ひとりの子どもがガラスのびんを手に持って、金魚がほしいと泣いていました。すると、通りかかったどじょう売りのおじいさんが、そのびんの中にどじょうを二匹入れてくれました。子どもは大喜びで、びんに顔を押しつけるようにして中をのぞきこみまし...
とんぼの眼玉

初級翻訳・とんぼの眼玉 第4話

ハックッシュッ、ハックッシュッ、はぁはぁハックッシュッ、ハックッシュッ、ハックッシュッ、はぁはぁハックッシュッ。あわて床屋春は早いうちから川辺の葦(あし)に、カニが店を出して、床屋でござる。チョッキン、チョッキン、チョッキンナ。小ガニはぶつ...
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