library

スポンサーリンク
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第208話

もともとロシア人というものは、アヴドーチャ・ロマーノヴナ、その国土と同じように広大で、幻想的でだらしのないことに引きずられやすい性質を、やたらに持っているのです。しかし、特別な天才でもないのに、ただ広大であるだけでは困りものですからね。あな...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第207話

「もしあなたがわたしのことを信じていないなら、どうしてひとりでこんなところへ来るなんて、命知らずな真似ができたんですか? いったい何のためにいらしたんです? ただの好奇心からですか?」「わたしを苦しめないで、言ってください、早く言ってくださ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第206話

それに田舎でも、わたしがあなたに仕向けたことより、かえってあなたの方がずっとわたしをひどい目に遭わせたじゃありませんか。ところで、この件ですが……」「ソフィヤ・セミョーノヴナは、このことを知っているんですか?」「いや、あの人には何も話してい...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第205話

「わかりました(もっとも、あまり無理をなさらない方がいいですよ。もしなんなら、口数をお聞きにならなくても結構ですから)。わたしには、今あなたが悩んでいる問題がわかります。道徳的な問題でしょう? 市民として、人間としての問題でしょう? なに、...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第204話

あなたは多くのことを理解できるし、多くのことを……いや、それどころか、多くのことを実行することだってできる。しかし、まあ、もういいでしょう。十分にお話しできなかったのは非常に残念ですが、なに、わたしはけっしてあなたを逃がしはしませんから……...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第203話

贈り物なんて少しもいらないんです」と、誓うんですよ。ねえ、あんなふうに髪を環のようにちぢらせた、十六歳そこそこの天使みたいな娘から、顔を処女らしい羞恥の赤に染め、目に感激の涙をためながら、こんな告白を聞かされると、どんな気持ちになるか、およ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第202話

「わたしは一言であなたをへこませて、あなたの疑いをすっかり吹き飛ばすことができますよ。たとえば、わたしが結婚しようとしていることをあなたはご存じですかね」「それはもう前にもお話ししておられましたよ」「お話しした? 忘れていましたよ。しかし、...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第201話

ですから、とどのつまりに、わたしがざっくばらんに、自分の深い確信によれば、彼女もわたし同様に快楽を求めていたのだと言ってやった時、夫人はわたしにどれだけ腹を立てたことでしょう!可哀想なマルファ・ペトローヴナも、やっぱり恐ろしくお世辞に乗りや...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第200話

自分が人に与える印象を自分自身で判断することはできませんが、いずれにしても、それはわたしにとって有利でしたよ。アヴドーチャ・ロマーノヴナはわたしに対して極めて自然な嫌悪を感じていらしたにもかかわらず――また、わたしがいつも陰鬱で、虫の好かぬ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第199話

「わたしはこの土地で、カードの借金が膨れ上がって、払う当てもないまま、とうとう監獄へ放り込まれたことがあるんです。その時、マルファがわたしを救い出してくれた顛末については、長々と話す必要もないでしょう。ねえ、女性ってものは時として、すっかり...
スポンサーリンク