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ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第198話

「で、それがどうだと言うんです? あなたはなんですな、わたしが女のことをこんな風に言うのを、どうやら悪く思っておられるようですな?」「というと、つまり僕が淫蕩を悪とみなすかどうか、という意味ですね?」「淫蕩を? へえ、そんな風に話を持ってこ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第197話

指には宝石が埋め込まれた大きな指輪が光っています。「いったい僕は、いつまであなたを相手にこんな無駄なやり取りをしなきゃならないんですか」ラスコーリニコフは体が震えるような苛立ちを抑えきれず、いきなり本題を切り出しました。「たとえあなたが、敵...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第196話

スヴィドリガイロフがペテルブルクに来てまだ一週間も経っていないというのに、彼の周りはすべて、まるで昔からの常連のような馴染んだ雰囲気になっていた。ここの給仕のフィリップもすっかり彼に懐いてぺこぺこしているし、広間へ通じるドアは閉め切ることに...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第195話

この男は、あまりにも不愉快で、この上ない淫らな人間であり、きっと狡猾な嘘つきに違いない。あるいは、恐ろしく悪意の強い人間かもしれない。彼については、ひどい噂が絶えなかった。もっとも、彼はカチェリーナの子供たちの面倒を見たりもしたが、それが何...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第194話

あなたは私たちから離れては生きていけないんです。もし私があなたを牢屋に入れたとしても――ひと月か、二月、あるいは三月も過ごせば、あなたはふいに私の言ったことを思い出して、自分から自白しにやってくるはずです。それも、自分でも驚くほど自然にね。...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第193話

それに、あれだって永遠に続くわけじゃありませんしね、鎖だって……」「減刑、ですか……」ラスコーリニコフは笑い出した。「なんです、あなたは世間体や恥なんてものを気にしているのですか? どうやらあなたは、自分でも気づかないうちに、そういったもの...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第192話

「僕はまた以前の質問を繰り返しますが、もし僕を有罪と認めておられるなら、どうして収監しないんです?」「はあ、その質問ですか! よろしい、個条を追ってお答えしましょう。第一、あなたをそういきなり逮捕するのは、わたしにとって不利だからです」「な...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第191話

ねえ、ロジオン・ロマーヌイチ、彼らのある者にとって『苦患(くげん)を受ける』ということが何を意味するか、おわかりですか! それはもう誰のためというのではなく、『ただ苦しまねばならぬ、苦患を受けねばならぬ』という信念なのです。ましてやお上から...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第190話

覚えておいでですか、盗んだ品を隠してあるあの石のこと? ねえ、わたしはその石がどこかの菜園にあるのが、まるで目の前にあるかのようにありありと見える気がするんです。あなたはザミョートフに菜園とおっしゃったでしょう。それからわたしの所でも、二度...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第189話

それがどんな風評で、いつ誰から出たか……そして、いかなる動機であなたの身にまで及んだかということも、やはりわたしはくだらない話だと思います。わたし一個について言うと、これは偶然の結果として起こったことなんです。全く最高に運命的な偶然で、起こ...
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