宮沢 賢治

スポンサーリンク
ポラーノの広場

初級翻訳・ポラーノの広場 第12話

わたくしは丁寧に礼をして室を出ました。それからその辞令をみんなに一人ずつ見せて挨拶してあるき、おしまいに会計に行きましたら、会計の老人はちょっと渋い顔つきはしていましたが、だまってわたくしの印を受け取って大きな紙幣を八枚も渡してくれました。...
ポラーノの広場

初級翻訳・ポラーノの広場 第11話

おい、君、知らんぷりをするのもいい加減にしたまえ。テーモ氏から捜索願が出ているのだ。いま君がありかを言えば、内密で済むんだぞ。でなければ、君のためにならんからな」「本当にまったく何も知らないのです。まあ、あなた方もお仕事でしょうが、わたしの...
ポラーノの広場

初級翻訳・ポラーノの広場 第10話

「召喚された者は、お互いに話をしてはならん! おい、お前はこっちの部屋に入って待っていろ!」そう言われて見ると、なるほど次の部屋では、ロザーロが誰かに取り調べを受けているらしく、さっきから何かを静かに、繰り返し繰り返し話している声が聞こえて...
ポラーノの広場

初級翻訳・ポラーノの広場 第9話

お金を取らずに酒を飲ませる『ポラーノの広場』なんて、うまく考えたもんだよなあ」「この春から、こうやってみんなを代わる代わる集めては酒を飲ませていたんだよ」「そのお酒だってなあ……」「まあ、その話はやめにしようぜ。さあ、みんなで一杯やらないか...
ポラーノの広場

初級翻訳・ポラーノの広場 第8話

すると、山猫博士がすっと立ち上がりました。「今度はこのわしが歌って見せよう。おい、楽団、『イン・ザ・グッド・サマー・タイム』を演奏しろ!」楽団員たちは、何度もこの曲を演奏したことがあるのか、すぐに息を合わせて演奏を始めました。山猫博士は、案...
ポラーノの広場

初級翻訳・ポラーノの広場 第7話

すると、みんなは一斉に騒ぎをピタッとやめ、ジロジロと怪しむような目でぼくたちを見つめました。それから、デストゥパーゴの方をチラッと見ました。するとデストゥパーゴは、ちょっと首をかしげて考え込みました。どうやらぼくのことをどこかで見たことがあ...
ポラーノの広場

初級翻訳・ポラーノの広場 第6話

「さあ、こっちに進むんだ! 向こうに小さなシラカバの木が二本見えているだろう? あそこが次の目印なんだよ。暗くならないうちに早く行こう!」ファゼーロはどんどん走っていきました。本当に、そのあたりではもうツメクサの花の灯りがぽつぽつと点灯しは...
ポラーノの広場

初級翻訳・ポラーノの広場 第5話

「じいさんは、いつもそこへ行くの?」「行かないわけじゃないさ。なにしろ、最高の場所だからなあ。」「じいさん、今夜はお酒に酔っぱらってるね。」「ああ、とっておきの藁酒(わらざけ)をごちそうになったからな!」おじいさんはまた喉をゴクリと鳴らしま...
ポラーノの広場

初級翻訳・ポラーノの広場 第4話

「ミーロ、いくらって書いてある?」「一千二百五十六かな、うーん、いや、一万七千五十八かもしれないぞ。」「ぼくの花のは、三千四百二十……六だよ。」「そんなにはっきりと書かれているかい?」ぼくにはどうしても、それほどはっきり読むことはできません...
ポラーノの広場

初級翻訳・ポラーノの広場 第3話

そして、ぼくが驚いてポカンとしているうちに、「とうとう来たよ! こんばんは!」と言ったのです。「ああ、この前はありがとうね! 地図はちゃんと用意しておいたよ。あの音は、今でも聞こえるかい?」「聞こえるとも! 昨日の夜なんて、ものすごかったん...
スポンサーリンク