小川 未明

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小川 未明

初級翻訳・政ちゃんと赤いりんご 第1話

田舎のおばあちゃんから送られてきたおいしいりんごが、とうとう残りあと二つだけになってしまいました。「政ちゃんだって、一日に三つも四つも食べてるじゃないか!」「僕なんかそんなに食べてないよ! 勇ちゃんこそ、三つも四つも食べたんだ!」二人は、ぷ...
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初級翻訳・戦争はぼくをおとなにした 第2話

ああ、それで『お化け』と言ったのかいね」「おばあさん、きっとそうですよ。だから許してあげてください」清吉は、持てる限りの知恵を絞ってなぐさめました。「そうだったのかいねえ」おばあさんはもう一度、しなびた手で目のあたりをこすると、再び杖をつき...
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初級翻訳・戦争はぼくをおとなにした 第1話

まだお昼前で、通りにはあまり人の姿がありませんでした。道の片側に、一軒の染め物屋さんがありました。表に面したガラスの飾り窓には、若い女性が着るような、鮮やかな色の反物が飾られていました。それだけでも、通りかかる人たちが思わず足を止めて見入っ...
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初級翻訳・強い大将の話 第1話

一 ある国に、戦争にかけては、とびきり強い大将がいました。その大将がいるかぎり、どこの国と戦っても負けることはないといわれるほどでした。それほどまでに、この大将は頭の回転も速く、武芸にも秀でていて、並ぶ者がいないほどだったのです。ですから、...
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初級翻訳・幸福の鳥 第2話

だが、もし数えまちがえたなら、そのときはすべてが夢と消えてしまったのだと思いなさい」「おじいさん、それくらいのことをまちがえるはずはありません!」男はそう答えて、自分の家へ戻りました。誰が訪ねてきても会わないつもりで、入り口の戸をしっかりと...
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初級翻訳・幸福の鳥 第1話

寒い、北のほうの小さな町に、ひとりの男が住んでいました。男は特別こまった暮らしをしていたわけではありませんが、口を開けば「つまらないなあ」とため息をつくのが口癖でした。「もっと、毎日がおもしろくならないものかなぁ」知り合いに会うたびに、男は...
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初級翻訳・幸福のはさみ 第2話

彼は先刻、寺の前で見た女の人が、どうしてもお母さんにちがいないような気がして、考えにふけっていたやさきでありましたから、このとき、彼はあったままを父親に話したのであります。そして、その女の人がおまじないに髪の毛をはさみで切って徳利の中に入れ...
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初級翻訳・幸福のはさみ 第1話

正吉は、お母さんがもうこの世からいなくなってしまったという事実を、どうしても信じることができませんでした。けれど、お母さんが家からいなくなってから、すでに何日も過ぎていました。正吉はその間、毎日お母さんのことを思い出しては、さびしい日々を過...
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初級翻訳・幸福に暮らした二人 第2話

「幽霊なんかじゃないよ、俺たちはみんなの顔をちゃんと覚えている」と二人は言い、一人ひとりの名前を呼びながら、なつかしさのあまり抱きつきました。すると、みんなは「どうやって助かったんだ?」「どうして帰ってこれたんだ?」と口々に尋ねました。二人...
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初級翻訳・幸福に暮らした二人 第1話

南の海の、世界の地図にも載っていないような小さな島からやってきた二人の若者が、難破した船から助け出され、ある港町にたどり着いたときのことです。二人は砂浜にしゃがみこみ、目の前に広がる見たこともない景色を、ただじっと見つめていました。その港は...
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