良寛物語 手毬と鉢の子

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新美 南吉

初級翻訳・良寛物語 手毬と鉢の子 第17話

船頭たちは、これなら船に楽に載せられると言って大層喜びました。それなら私は、良いことをしたのです。奉行さまに褒められてもいいはずなのです」「そんな理屈だろうか」「しかし、その時私は、自分の考えが間違っていたのだと分かりました」「どの考えがだ...
新美 南吉

初級翻訳・良寛物語 手毬と鉢の子 第16話

悪い人間でしたけれど、人間が人間の手で、あんなふうに処刑してしまっていいのでしょうか。可哀そうで……あまりにも、ひどすぎます」「そうだな。だが、世の中にはいろいろなことがあるものだ。良いこともあれば、悪いこともある」「いくら良いことがあった...
新美 南吉

初級翻訳・良寛物語 手毬と鉢の子 第15話

お祖母さんは、貧乏人のガキまでついてきたので憎らしいという顔つきをしましたが、仕方がないので新太郎ちゃんにも西瓜(すいか)をくれました。切れ端のところをほんの少しだけ。西瓜はおいしかったです。ですが、そのあとで三人が庭に出てくると、大変なこ...
新美 南吉

初級翻訳・良寛物語 手毬と鉢の子 第14話

新太郎ちゃんの努力が、ついに実を結ぶときがやってきました。新太郎ちゃんが栄蔵に応援されながら、苦心に苦心を重ねてこっそり貯めてきたお鳥目は、ついに銭差しがいっぱいになりました。「今からね、長岡へ行って紙鳶(たこ)を買ってくるんだ」と新太郎ち...
新美 南吉

初級翻訳・良寛物語 手毬と鉢の子 第13話

くれないどころか、この子供は悪戯をしているのだと勘違いして、棒でも持って追い払うはずです。乞食でさえ、子供にはできないのです。それなのに新太郎ちゃんは、あの高い紙鳶をちゃんと買って返せると言ったのです。しかも、家のお父さん、お母さんには内緒...
新美 南吉

初級翻訳・良寛物語 手毬と鉢の子 第12話

あんな立派な紙鳶が子供に上げられるもんかい。あれは家の中に置いて眺めるための紙鳶だよ」と言いました。しかし、惣兵衛ちゃんは聞きません。「上げるよぉっ!」お祖母さんが眼鏡越しに、栄蔵と土間の方へ回ってきた新太郎ちゃんをじろりと見て、「惣坊、お...
新美 南吉

初級翻訳・良寛物語 手毬と鉢の子 第11話

遠くの山々にはまだ雪が残っていましたが、道は草履で歩けるくらいに乾いていました。あたりには梅がほのかに香っています。「尼ヶ瀬の惣ちゃんのお家へ行ってきます」と言って、栄蔵は家を出ました。少し歩いたところで、栄蔵は紙鳶が大好きな子のことを思い...
新美 南吉

初級翻訳・良寛物語 手毬と鉢の子 第10話

「栄坊さんは呑気でいいなあ。松っつぁんは足が棒になるほど探しまわりましたよ。さあ、もう帰りましょう。お父さんやお母さんが心配していますよ」そして二人は家へ向かいました。お父さんとお母さんは、しばらく栄蔵の顔を愛情のこもった眼差しで見つめただ...
新美 南吉

初級翻訳・良寛物語 手毬と鉢の子 第9話

ちょうど、家で叱られるたびに頭を叩かれる子供が、学校で先生から軽く注意される時でも、つい手を上げて頭をかばおうとしてしまうのと同じことです。栄蔵は自分で、こんな癖はよくないことだと分かってはいるのですが、しょっちゅう友達からからかわれたり、...
新美 南吉

初級翻訳・良寛物語 手毬と鉢の子 第8話

この世にはさまざまな汚いものや見苦しいもの、病気や苦しみがあるけれど、それにもかかわらず、この世は美しく人間はいいものだということを、その笛の音は聞く人にしみじみと感じさせました。武士は、自分が探している仇敵が笛の名人であったということを、...
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