江戸川 乱歩

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まほうやしき

初級翻訳・まほうやしき 第1話

1 少年探偵団の中で、いちばん体が大きくて力の強い井上一郎くんには、小学校三年生のルミちゃんという、かわいい妹がいました。 そのルミちゃんが、ある夕方、ちんどん屋の後について、町はずれのさびしい森の近くまで行ってしまったのです。 井上くんは...
かいじん二十めんそう

初級翻訳・かいじん二十めんそう 第3話

大きさは二メートルもある、ゴリラとライオンを混ぜ合わせたような大きなお化けです。二人が思わず立ち止まって見ていると、その首がカタカタと動いているのに気がつきました。「おや、変だな。もしかしたら、この中に……」そう思ったときです。「わっははは...
かいじん二十めんそう

初級翻訳・かいじん二十めんそう 第2話

夜中に本物の絵を外して、偽物と入れ替えて、本物の方を持ち出してしまったのさ」「えっ、あれがみんな偽物だって」石村さんはびっくりして、部屋へとんでいって、ひとつひとつ強く調べました。「あっ、やっぱりそうだ。本物とそっくりに描いてあるが、みんな...
かいじん二十めんそう

初級翻訳・かいじん二十めんそう 第1話

1 ある日の午後、のどかな時間が流れていました。東京の松波小学校の校庭では、子どもたちが元気に遊んでいました。休み時間なので、一年生から六年生まで、みんなでかけっこをしたり、キャッチボールをしたり、器械体操をしたりと、思い思いに過ごしていた...
おれは二十面相だ

初級翻訳・おれは二十面相だ 第18話

」警部のうしろにいたふたりの刑事が、長いほそびきを持って、両方から二十面相に近づくと、うむをいわせずしばりあげてしまいました。「いまに、おもてへ護送車が来る。窓のない、厳重な護送自動車だ。こんどは、途中から逃げ出すなんて、思いもよらないこと...
おれは二十面相だ

初級翻訳・おれは二十面相だ 第17話

そうして次から次へと部屋を調べ歩き、二十面相の隠れ家の構造を、すっかり頭の中に入れてしまいました。二十面相は、自分の部屋に部下たちを集めて、今夜の出来事について話していました。ポケット小僧は、その部屋のドアに耳をぴたりとつけて、立ち聞きをし...
おれは二十面相だ

初級翻訳・おれは二十面相だ 第16話

万が一の用意のために、部下を玄関の外に見張らせておいて、もし二十面相がつかまったときには、こうしろとあらかじめ打ち合わせてあったのかもしれません。二十面相が「奥の手」と言ったのは、これだったのではないでしょうか。恩田さんの門から百メートルほ...
おれは二十面相だ

初級翻訳・おれは二十面相だ 第15話

「このざまだよ」と、手錠を見せて言いました。「小林の謎解きを感心して聞いていたところさ。しかしね、明智君。おれはまだ負けたわけじゃない。第一、小林にはまだ解けない謎が残っているのだ」「うん、そうだろう。ぼくはそれを解きに来たのだ。解けない謎...
おれは二十面相だ

初級翻訳・おれは二十面相だ 第14話

これをどう説明するのだね」恩田さんは、あくまでなぞをとかせようとします。「あのとき、章太郎君の部屋の天井などを調べましたか」「むろん調べた。花びんやタバコを、上から細い糸でつっていたのではないかと思って、よく調べたが、そんなしかけはなにもな...
おれは二十面相だ

初級翻訳・おれは二十面相だ 第13話

「小林君、私にはさっぱりわけがわからないのだが、この中で誰が犯人だというのだね?」恩田さんが腑に落ちない顔つきで尋ねました。「こいつです!」小林君は、山口青年の顔の前に人差し指を突きつけて叫びました。「えっ、それは章太郎の家庭教師の山口君だ...
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