江戸川 乱歩

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江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄塔の怪人 第19話

おじさんは、ひどい目にあったのだ。それどころではないのだ。賢二という、きみとよく似た子どもを、さらわれてしまったのだからね。」高橋さんは、くやしそうにいいました。こんなによく似た身代わりさえいなければ、だまされはしなかったのにと、この少年が...
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初級翻訳・鉄塔の怪人 第18話

さっきからお父さんの姿を見ていたのでしょうが、立ち上がることも声を出すこともできないのです。たった一日の間に、なんだかひどく痩せたように見えます。「さあ、ここに約束の一千万円を持ってきた」「これをやるから、早く賢二の縄を解いてくれ。」「よし...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄塔の怪人 第17話

そして、あなたが賢二君を取り戻すのを確かめたうえで、怪人団を周りから囲んで捕らえてしまいます。お金も取り返します。しかし、お金は偽物ではいけません。相手も十分用心しているでしょうから、偽物と気づかれたらおしまいです。やはり、ご面倒でも本当の...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄塔の怪人 第16話

犯人は電話機を持って逃げましたが、電線はそのままにしておいた。後になって秘密がバレても、犯人には何の痛手もないですからね。つまり、犯人の一人がこの小屋に隠れて、あなたが警視庁へ電話をかけるのを待ち構えていたのです。ダイヤルをどこへ回そうが、...
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初級翻訳・鉄塔の怪人 第15話

いくら魔法使いのような犯人でも、ダイヤルで自動的につながる電話を外からどうこうできるはずがありません。まったく不可能なことです。これが第一のふしぎです。第二のふしぎは、いつのまに、どうやって賢二君をさらっていったか、ということです。あれが偽...
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初級翻訳・鉄塔の怪人 第14話

四人は高橋さんから一切の様子を聞き取ると、まず二階の広間から始めて、家の中はもちろん、庭の隅々までくまなく調べ回りました。しかし、どこにも怪しい人間は発見されませんでした。「裏庭に妙な足跡があります。人間の足跡ではありません。大きなカブトム...
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初級翻訳・鉄塔の怪人 第13話

息を切らして駆け込んできた二人の少年の話を聞き、お父さんや書生たちがその街角へ駆けつけて探しましたが、あの怪しいじいさんも箱車も、どこへ行ったのか影も形もありませんでした。賢二君たちは幻を見たのでしょうか。それとも、あのじいさんは本物の魔法...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄塔の怪人 第12話

新聞に出ていたでしょう。カブトムシの怪物団は、高橋賢二という少年を、どこかの山の中にある鉄塔の国へさらっていこうとしたのです。それをぼくが邪魔をして取り戻したものですから、彼らはぼくに仕返しをしたんです。昨日の夜、町を歩いていると、誰かが後...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄塔の怪人 第11話

あれを何だと思う?」ずっと向こうの街角のぼんやりとした街灯の下に、何人かの人影が見えます。先頭に立っているのは小さな子どもです。その後に制服の警官が一人、二人、三人……まだまだ大勢が続いているように見えます。遠くてよくわかりませんが、先頭に...
江戸川 乱歩

初級翻訳・鉄塔の怪人 第10話

丈夫な黒い絹糸を何十本も縒り合わせて、四十センチぐらいの間隔で大きな結び目がいくつもついているものなのです。「ぼくらをここに落とした悪者は、もう出かけたに決まっています。上には誰もいません。ぼくが先に登りますから、広田さんもすぐあとから来て...
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