海野 十三

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海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第100話

これは、つまり天井と床とが、逆になっても、ちゃんと寝ていられるように、つくってあるのさ。そうだろう。逆になれば、反対に、ぶらりと、さがるのだよ」と、説明をこころみた。「なるほど、おもしろい寝台だなあ」千二は、目から上を、蒲団の外に出して、笑...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第99話

もうあと百キロほど間をつめることができれば、ガス弾がとどくんだがなあ」「ほう、あと百キロですか」すると、千二が、測距機(そっきょき)で、敵と自分たちのあいだの距離をはかって、「ええ、丸木艇は、百三十キロのところをとんでますよ」「ふふん、そう...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第98話

きみは無線の方に気を配っていてくれ」「はい! どの無線を聞けばいいのですか……?」「もうすぐ丸木艇が、火星と通信をはじめるかもしれない。それをこちらでもしっかり聞き取ってくれ。なにか役に立つヒントがつかめるかもしれんからな」「はい、わかりま...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第97話

そして博士はスッと手を伸ばし、配電盤のスイッチを「ピチン!」と入れた。すると、天井につるしてあるスピーカー(高声器)から、いきなり異様な声が飛び出してきたのだ。「おい、蟻田!やっとこっちの無線を受信しはじめたか。相変わらず、頭の悪いやつだな...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第96話

このように、引力をうまく利用した安全な自動機械は、やはりあの蟻田博士が発明したものだった。博士の考えでは、たとえ宇宙艇相手でなくとも、これからますます空中を飛ぶ飛行機やロケットなどの数が増えてくれば、空中衝突の事故もますます増えるに違いない...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第95話

敵の艇とあまりにも距離が近すぎて、ぐるぐると激しい空中戦を展開しているため、敵の艇が狙いに入って「さあ撃とう!」と思ったその瞬間に、位置がずれて外れてしまうのだ。「ガス砲は、撃ちっぱなしにするのだ!味方は一機だけだが、敵は大勢いる。どの艇で...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第94話

それならぼくがよく知っていますよ」千二がポンと前へ進み出た。「知っているのか。知っているなら教えてくれ」「望遠鏡でよく見るとわかるんです。丸木の宇宙艇には、背中のところに赤い三角の旗が立っているんですよ。それが司令艇(しれいてい)です」「ほ...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第93話

となりの部屋に明かりをつけて、見てくれないか。ここに図面がある。この場所じゃよ」 新田先生は図面を片手に、操縦室よりも先にある部屋のドアを開けた。(冷却管の故障だ)と、蟻田博士は言っていた。新田先生は、「本当にそうかな?」と疑いながらも、図...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第92話

この光電眼をつけた鳶は、二百メートルの高さのところから、火星の宇宙艇の基地をにらんでいた。宇宙艇の全部がとびだしたところが、この光電眼を通じて、観測員に、よく見えた。「隊長、いよいよ全艇そろって、まい上りました。あとに、宇宙艇は、一つも、の...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第91話

こっちの命があぶない」 参謀は、ううんと、うなっていたが、「よし、仕方がない。この上は兵団長に言って、少しも早く宇宙艇を全部、空に舞上らせることだ。それしか助かる方法は考えられない」「じゃ、早く兵団長にそう言って下さい」 そこで三名は、一か...
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