海野 十三

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海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第30話

火柱が見えたと言われていますが、あの火星のボートというのは実はロケットであって、ロケットのお尻から力強く噴き出すガスが、まるで火柱のように見えたのだろうと考えていたのです。もっとも、この目撃談の主は、気がおかしくなってしまった千蔵の言うこと...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第29話

そのうえ、車体はゴロゴロと転がり落ちながら、すぐに火を吹いてしまいました」「その転がっていくところを見ていたのかね?」「はい、私は崖の上から、その一部始終を見ておりました」「そうか。で、乗っていた人間の死骸が見当たらないという話だがね」「は...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第28話

これはあまり大した事件ではないのですが、ご参考までに耳に入れておきまして……」「申し上げない方がいいのですが、後で万一、この事件と関係があったということになりますと、本当に申し訳ありませんので……」交通課の主任は、なぜかすっかり自信がなさそ...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第27話

しかし、先生は絶対に死ぬつもりなどなかった。死ぬ気などこれっぽっちも起きなかったのだ。「いいや、私はきっと生き延びてみせる!」先生は顔を真っ赤にして怒鳴った。15 大江山課長大江山捜査課長のニセモノが現れ、警視庁へ電話をかけて、千二少年を許...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第26話

「はい、ただいま!」新田先生はそう答えると、自分の席をパッと立って、博士の机のそばへと歩いていった。博士の大きな机の上は、本とノートで山盛りになっていた。まるで、本が大好きなどろぼうが入り込んでめちゃくちゃに散らかしたかのように、机の上には...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第25話

もしほかの車とぶつかったりしたら、大変なことになっちまうじゃないか」丸木もかなりあせっていることが、その言葉づかいから手に取るようによくわかった。「でも、丸木さん! おまわりさんにつかまったら、本当にとんでもないことになっちゃうんだから、早...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第24話

課長が、今朝ほどこちらへお電話をかけて、『釈放しろ』とおっしゃったものですから、その通りに出したのですが……まさか、課長、いまのお話は、それが間違いだったとでも……?」「大間違いに決まっているじゃないか、君!」大江山課長は係長の肩に手をかけ...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第23話

佐々刑事の「自席クッキング」のせいで、おそるべきカレーの強力なにおいが、警視庁のどこの部屋にも、どこの廊下にも忍び込んでいくので、これまでにも何度も大問題になっていました。だけど、本人は何を言われてもケロッとしていて、まったく気にしません。...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第22話

12 三つの獲物湖畔に起った怪事件を取調べるため、かねて千葉へ出張中だった大江山捜査課長は、一日向こうに泊り、その翌日の夕刻、東京へ帰って来た。帝都は、今ちょうど暮れたばかりで、高層ビルヂングのあちこちの窓には、電灯の火が明かるくかがやき、...
海野 十三

初級翻訳・火星兵団 第21話

新田先生は、不思議そうな顔で博士を見つめました。(地球の最後を映画に撮ったところで、どうしようもないじゃないか。だって、地球そのものがモロー彗星とぶつかって、煙みたいに消えてなくなってしまうのだから。変なことを言う博士だなあ……)新田先生が...
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