海野 十三

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地底戦車の怪人

初級翻訳・地底戦車の怪人 第8話

ピート一等兵は気をつけをします。「一歩前へ! 口を大きく開け!」「ええッ」仕方ありません。ピート一等兵は天井の方を向いて、口を大きく開けました。「こら、もっと下を向いて口を開けろ」「下へ向けないであります。さっきから首の骨がどうかなったので...
地底戦車の怪人

初級翻訳・地底戦車の怪人 第7話

また、われわれは何を食べてその何ヶ月かを生きればいいんだ」パイ軍曹は、そう考えるとますます悲観的になりました。「なァに、軍曹どの。何か考えればどうにかなりますよ」と、ピート一等兵はますます元気な声で言いました。かじりかけの林檎一個が、彼にた...
地底戦車の怪人

初級翻訳・地底戦車の怪人 第6話

自分が見つけたんです」「ちょっと見せろ。この林檎はどこにあったんだ」「軍曹どの、半分ずつ食べることにしましょう。自分にも残してください」「食べるのは後回しだ。おいピート、この林檎は食いかけだぞ。お前、早いことやったな」「いいえ、うそです。自...
地底戦車の怪人

初級翻訳・地底戦車の怪人 第5話

そのへんを、すーっと歩いていましたよ」   幽霊「おどかすなよ」 と、パイ軍曹は、鉛筆で線を引いたような細い口髭を動かして、言いました。「いえ。本当です。軍曹どのとは、全くちがった服装をしていました。幽霊の足音が、ことんことん床を鳴らしたの...
地底戦車の怪人

初級翻訳・地底戦車の怪人 第4話

じゃあ、わしがすぐいって、お連れしてまいりましょう」ピート一等兵は、奥からのこのこと出てきて、戦車の扉のハンドルをまわそうとしたから、パイ軍曹はおどろいて、ピートの手に噛みついた。「ああ痛い。軍曹どのに申上げます。軍曹どのは、狂犬病に罹られ...
地底戦車の怪人

初級翻訳・地底戦車の怪人 第3話

そのときであった。二人の立っている場所からそう遠くない後方で、突然「どどーん」と小規模な爆発が起き、船の構造物がガラガラと激しい音を立てて崩れた。「ほう、なかなか景気を添えてくれるじゃないか」と、パイ軍曹が軽口を叩けば、「わしは子供のときか...
地底戦車の怪人

初級翻訳・地底戦車の怪人 第2話

逃げ場のない何かをつかまえて、それでも話さないか、ぎゅうぎゅうと追い詰めてやる) カールトン中尉は、パイ軍曹の横顔をちらりと見て、さりげなくタバコの煙をふーっと吹き出しました。「食事です。食事を配ります」 スピーカーから、妙な訛りのある子供...
地底戦車の怪人

初級翻訳・地底戦車の怪人 第1話

この物語は、西暦一千九百五十年に始まります。昭和の年号でいうと、昭和二十五年にあたります。今年は昭和十五年ですから、今からちょうど十年後の未来のことだと思って読んでください。――作者記   極南へ アメリカの貨物船アーク号は、ひどい難航をつ...
今昔ばなし抱合兵団

初級翻訳・今昔ばなし抱合兵団 第4話

非常時だから仕方がないけれど……。前の日の夜から、私たちはリュックサックを背負って、必死の思いで縦穴をよじ登っている。しかし、おじいさんである私には、腕の力も腰の力も弱くて、なかなか先に進まない。一時間もかかって、やっと五メートル登るのがや...
今昔ばなし抱合兵団

初級翻訳・今昔ばなし抱合兵団 第3話

このB液も、さっきのA液と同じように地下深く染み込んでいくが、どこかで先に染み込んでいるA液と出会うと、そこでたちまち猛烈な化学反応が起きて、大爆発を起こすという仕組みなのさ。おそろしい発明だよ、液体爆弾というのは」「ふーん、よく考えたもの...
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