2026-08

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ふしぎな岩

初級翻訳・ふしぎな岩 第1話

夜になって、ふしぎな岩が、そっと動きはじめました。岩が動くなんて、なんだか変なかんじがしますね。かすんだ星の光をすり抜けて、霧のような山風が、ひくい谷間から、ごう、ごう、ごうと吹き上げています。どこかの森の方で、フクロウが鳴いています。岩は...
ぴかぴかする夜

初級翻訳・ぴかぴかする夜 第1話

都会から、そう遠くない場所に、ぽつんと一本の高い木が立っていました。ある夏の日の夕方のこと、その木は、恐怖のあまり、ぶるぶるーっと全身を震わせていました。遠くの空で、ゴロゴロと雷が鳴る響きが聞こえてきたからです。木は、小さいころから、雷が恐...
びんの中の世界

初級翻訳・びんの中の世界 第2話

これじゃありませんか……?」おじいさんは歯の抜けた口をもぐもぐさせながら、細い、しわだらけの手を伸ばしてびんを受け取りました。そして、びんのまわりをなでまわすと、正坊がやったように、びんの口を太陽の方へ向けました。「おお、これだ、これだ、ま...
びんの中の世界

初級翻訳・びんの中の世界 第1話

正坊(しょうぼう)のおじいさんは、とても有名な船乗りでした。すっかり年をとって、もう船旅に出られなくなってからは、家にこもって、ぼんやりと若いころの思い出にひたって暮らしていました。おじいさんは、最後にはすっかりぼけ(認知症)てしまったよう...
びっこのお馬

初級翻訳・びっこのお馬 第2話

しかし背が低いため、二郎には屋根の上をのぞき見ることができませんでした。「お姉ちゃん、僕のお馬さんの足はどうなった? 抱っこして見せてよ」二郎はお姉さんに頼みました。お姉さんが窓のところへきて外をのぞいてみると、青いお馬は雨に打たれ、紙の青...
びっこのお馬

初級翻訳・びっこのお馬 第1話

二郎が、ある日、外に立っていると、足の悪い一頭の馬が、重い荷物を背中に背負って、引かれていくのが見えました。二郎はその馬を見て、なんだかかわいそうだなと思いました。「この馬は、どんなに不自由だろう……」そう思うと、元気な馬たちは威勢よくどん...
ひばりの子

初級翻訳・ひばりの子 第1話

今年で八才になる一郎さんと、六才になるたえ子さんを、心が優しくて親切な婆やが、ひとりで大切にお世話していました。その婆やが、ある日のこと、実家へ用事があって出かけた帰り道に、かわいくてたまらないひばりの赤ちゃんを一人、着物のたもとに入れて連...
ひばりのおじさん

初級翻訳・ひばりのおじさん 第1話

町の中で、かごの中からひばりを取り出して、みんなに見せながら、あめを売っている男の人がいました。その男の人を見ると、まわりで遊んでいた子どもたちは、「ひばりのおじちゃんだ!」と言って、すぐそばへ駆け寄っていきました。あき地になっている少し広...
ひのきとひなげし

初級翻訳・ひのきとひなげし 第2話

承知した、証文を書きなさい」「さあ大変だ、あたし字なん書けないわ!」とひなげしどもがみんな一緒に思ったとき、悪魔のお医者はもう持ってきたカバンから、印刷された証書をたくさん取り出しました。そして笑って言いました。「では、そのわしがこの紙をひ...
ひのきとひなげし

初級翻訳・ひのきとひなげし 第1話

ひなげしたちはみんな真っ赤に燃え上がり、それぞれ風にぐらぐらと揺られて、息もできないほどでした。そのひなげしの後ろの方で、やっぱり風に髪も体もめちゃくちゃに揺すられながら、若いひのきが言いました。「おまえたちはみんな真っ赤な帆船なんだよ。そ...
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