library

スポンサーリンク
久助君の話

初級翻訳・久助君の話 第2話

しばらくの間、久助君は冗談のつもりでじゃれ合っていました。相手もそのつもりでやっていると思っていました。ところが、そのうちに久助君は一つの疑問にとらわれました。どうも相手は、本気になってやっているらしいのです。久助君を自分から引きはがそうと...
久助君の話

初級翻訳・久助君の話 第1話

久助君は、四年生から五年生に進級するとき、成績優秀で品行方正だという表彰状をもらってきました。初めてごほうびをもらったので、電気会社で集金をしているお父さんは大はりきり。それからは、「久助君が学校から帰ってきたら、すぐに一時間勉強すること」...
新美 南吉

初級翻訳・牛をつないだ椿の木 第4話

もう一方には、崖を少し削り取って、そこに新しい井戸ができていました。そこまで来ると、行列が止まってしまいました。先頭の海蔵さんが止まったからです。学校帰りの小さい子供が二人、井戸から水を汲んで、ゴクゴクと音を立てながら、おいしい水を飲んでい...
新美 南吉

初級翻訳・牛をつないだ椿の木 第3話

二人で競争して、受け損なった回数が少ない方が、相手に別の菓子を買わせたりしていたのです。それに、海蔵さんはこの技では他のどの人力車引きにも負けたことがありませんでした。でも、今日の海蔵さんはこう言いました。「朝から奥歯が痛くてねえ。甘いもの...
新美 南吉

初級翻訳・牛をつないだ椿の木 第2話

「だから、道のわきに井戸があったら、どんなにかみんなが助かるだろうね」とお母さんは話を締めくくりました。海蔵さんは、三十円くらいあればその井戸が掘れるということをお母さんに話しました。「うちのような貧乏人には、三十円といえば大金で目が回るけ...
新美 南吉

初級翻訳・牛をつないだ椿の木 第1話

一山の中の道わきに、一本の若い椿の木が立っていました。牛をひっぱる利助(りすけ)さんは、その木に自分の牛をつなぎました。人力車をひく海蔵(かいぞう)さんも、椿の木の根元に人力車をとめました。人力車は生き物ではないので、つないでおかなくても大...
おじいさんのランプ

初級翻訳・おじいさんのランプ 第5話

やがて巳之助はかがみ込み、足元から石ころを一つ拾いました。そして、一番大きく光っているランプを狙い定めて、力いっぱい投げつけました。パリーンと音がして、大きな火が一つ消えました。「お前たちの時代は過ぎた。世の中は進んだんだ」と巳之助は言いま...
おじいさんのランプ

初級翻訳・おじいさんのランプ 第4話

電灯がつくようになれば、村の人たちはみんなランプを、あの甘酒屋さんのように壁の隅に吊るすか、倉の二階にでもしまい込んでしまうでしょう。ランプ屋の商売は必要なくなってしまうでしょう。しかし、ランプでさえ村へ広まるまでにはかなり苦労したのだから...
おじいさんのランプ

初級翻訳・おじいさんのランプ 第3話

物干し台のような枠のついた車を特注して、そこにランプやホヤをいっぱいに吊るし、ガラスが触れ合う涼しい音を響かせながら、巳之助は自分の村や近くの村々へ売り歩いたのです。巳之助はお金も貯まりましたが、それとは別に、この商売が何よりも楽しく感じら...
おじいさんのランプ

初級翻訳・おじいさんのランプ 第2話

駄菓子やわらじ、糸を紡ぐ道具に膏薬(こうやく)、貝殻に入った目薬など、村で使うたいていの物を売っている小さな店が、たった1軒あるだけだったのです。しかし、巳之助を一番驚かせたのは、その大きな商店のあちこちでともっている、花のように明るいガラ...
スポンサーリンク