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おじいさんのランプ

初級翻訳・おじいさんのランプ 第1話

かくれんぼをしていた東一くんが、倉のすみっこで見つけて持ってきたものがありました。それは、ちょっと変わった形のランプでした。土台になっているのは、八十センチくらいの太い竹の筒です。その上に、ほんの少しだけ火をともす部分がくっついていて、火を...
手袋を買いに

初級翻訳・手袋を買いに 第2話

けれど、子狐は「人間って一体どんなものなんだろう?」と見てみたくなりました。ある窓の下を通りかかると、中から人間の声が聞こえてきました。なんて優しくて、なんて美しくて、なんて穏やかな声なんでしょう。「ねむれ、ねむれ。母の胸に。ねむれ、ねむれ...
手袋を買いに

初級翻訳・手袋を買いに 第1話

寒い冬が、北の国から狐の親子の住む森へやってきました。ある朝、子狐が洞穴から外へ出ようとしたときのことです。「あっ!」子狐は叫び声をあげて目を押さえながら、お母さん狐のところへころげ込んできました。「母ちゃん、目に何か刺さったよ。早く抜いて...
ごん狐

初級翻訳・ごん狐 第2話

すると、弥助(やすけ)さんという人の奥さんが、裏口から出てきて「イワシをちょうだい」と言いました。イワシ売りは、イワシを積んだ車を道の端に置いて、ピカピカ光るイワシを両手でつかむと、弥助さんの家の中へ持っていきました。ごんはそのすきを見て、...
ごん狐

初級翻訳・ごん狐 第1話

一 これは、私がまだ小さかったころ、村の茂平(もへい)というおじいさんから聞いたお話です。 むかし、私たちの村の近くの中山という場所に小さなお城があって、中山さまというお殿さまが住んでおられたそうです。 その中山から少しはなれた山の中に、「...
宮沢 賢治

初級翻訳・雁の童子 第3話

須利耶さまは気づかないふりをして、写経を続けておいでです。「まあ、お前はどうして今ごろ帰ってきたの?」「私、もうお母さんと一緒に働こうと思うんだ。勉強している暇なんてないんだよ」お母さまは、須利耶さまのほうに気兼ねしながらそう言いました。「...
宮沢 賢治

初級翻訳・雁の童子 第2話

私は足元の小さな苔を見つめながら、この怪しい空から落ちてきて、赤い炎に包まれ、悲しく燃えていく人たちの姿をはっきりと心に浮かべました。老人はしばらく私を見ていましたが、また語り続けました。「沙車の春の終わりには、野原いっぱいに柳の花が光って...
宮沢 賢治

初級翻訳・雁の童子 第1話

流沙(りゅうさ)という砂漠の南側、柳の木に囲まれた小さな泉のほとりで、私は炒った麦粉を水に溶いて、昼ごはんを食べていました。そのとき、ひとりの巡礼のおじいさんが、同じように食事をするために、そこへやって来ました。私たちは黙って軽く会釈をしま...
宮沢 賢治

初級翻訳・虔十公園林 第2話

すると驚いたことに、学校帰りの子供たちが五十人も集まって、一列になって歩調を合わせながら、杉の木の間を行進しているではありませんか。杉の並木道は、どこを通ってもまるで立派な街道のようでした。そのうえ、青い服を着たような杉の木たちも、一緒に列...
宮沢 賢治

初級翻訳・虔十公園林 第1話

けんじゅうは、いつもなわのベルトをキュッと締めて、ニコニコ笑いながら森の中や畑の間をゆっくりと歩いていました。雨にぬれた青いしげみを見ては「きれいだなあ!」と目をパチパチさせて喜び、青い空のどこまでも飛んでいくタカを見つけると、飛び上がって...
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