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ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第88話

さあ、まだ何かあるかな……とにかく僕の見るところでは、あなた方が上京されたことは、あの男にとってこの上ない良い影響を及ぼすに違いありません」「ああ、本当にそうありたいものです!」ラズーミヒンが試みた、最愛のロージャの人物評に堪え難い切なさを...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第87話

どうも恐ろしいおしゃべりだ!」「いったい誰に話したんだい? 君と僕くらいなものじゃないか?」「それからポルフィーリイにも」「ポルフィーリイにしゃべったっていいじゃないか!」「ときに、君はあの人たち――おふくろと妹を左右する力を、いくらか持っ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第86話

『つまり、自分の嫉妬深いがさつな心のきたなさを、すっかりさらけ出してしまったのだ!』いったいこんな空想がたとえいくらかでも、彼ラズーミヒンに許されるべきことだろうか? いったい自分は——酔っぱらいの暴れ者は、あの昨日の大ぼら吹きは、ああした...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第85話

君は今夜、あの女性の部屋へ泊まるんだ(僕が無理やりに説き伏せたんだ!)。そして僕は台所で寝る。つまり君にとって、あの女性と親しく接近する絶好の機会というわけだ! だが、君が考えているような女じゃないぞ! そんなところは、これっぽっちもありゃ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第84話

たいていのことは人に譲り、同意してしまうようなところがありました。時には自分の信念に反することすら受け入れてしまうこともありました。しかし、彼女には決して踏み越えてはならない、正義と戒律、そして信念の境界線がしっかりとあり、どんな事情があっ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第83話

しかし、そのうちいつか真実にたどり着くこともあるんです。われわれは潔白な道に立っているのですからね。ところが、ルージンは潔白な道になんて立っていません。僕は今、家にいる連中をくそみそに罵倒しましたが、でもあの連中を一人残らず尊敬していますよ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第82話

「ほんとうにお医者が自分でそうおっしゃったんですの?」とアヴドーチャもぎょっとして尋ねた。「いいました。しかし、それは見当ちがいです、まるで見当ちがいです。先生はその、ちょっとした薬を飲ませたんですよ、散薬をね。ぼく見て知っています。そこへ...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第81話

しかも、自分の思いを強調するためか、一言ごとに二人の手を、まるで万力で締め付けるかのように、痛いほど強く握りしめました。そして、遠慮のかけらもなく、アヴドーチャ・ロマーノヴナを食い入るように見つめ続けるのでした。二人はそのあまりの痛さに、と...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第80話

「わたしたちは兄さんを苦しめているのよ、様子を見ればわかるわ」「じゃあ、心ゆくまで顔を見ることもできないのかい、三年も離れていたのに!」とプリヘーリヤは泣き出しました。「待ってください!」と彼はまた二人を呼び止めました。「みんなが邪魔ばかり...
ドストエフスキー

初級翻訳・罪と罰 第79話

まあ君、そんなのは唾でも吐きかけておけばいいさ……」三十秒ほど、二人は黙り込んだ。「おい、ラズーミヒン」とラスコーリニコフが口を開いた。「僕、君に正直に言っておきたいんだ。僕はさっき死人のそばにいたんだ。ある役人が亡くなってね……僕はそこへ...
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