アンデルセン ハンス・クリスチャン

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アンデルセン ハンス・クリスチャン

初級翻訳・即興詩人 第3話

ただ、自分の前を通る人がいるたびに、わざとらしく顔をしかめて「ボン・ジョルノ(ごきげんよう)」と声をかけていました。日が沈んだ後も、その呼びかける言葉は変わりませんでした。母はこのおじさんを敬う気持ちはほとんどありませんでした。いえ、親族に...
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初級翻訳・即興詩人 第2話

その時、私の目にとまったのは、四角い形に作られた円柱の廊下でした。廊下に囲まれた場所は小さなジャガイモ畑で、そこには糸杉の木が二株、レモンの木が一株立っていました。開け放たれた廊下には、すでに亡くなった僧たちの像がずらりと並べられていました...
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初級翻訳・即興詩人 第1話

### 初版のまえがき一、この『即興詩人』は、デンマークの作家ハンス・クリスチャン・アンデルセン(1805―1875)が書いた作品で、原本の初版は1834年に出版されました。二、この日本語訳は、明治25年9月10日に書き始め、34年1月15...
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初級翻訳・人魚の姫 第11話

その姿も、人間の目には見えないものでした。つばさがなくても、からだが風船のように軽いために、空中にふんわりとただよっているのでした。人魚のお姫さまは、そのふしぎなものたちと同じように、自分のからだもすっかり軽くなって、あわの中からスルスルと...
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初級翻訳・人魚の姫 第10話

ただただ、死んでからの、暗くて暗い永遠の闇のことばかりを考えていたのです。この世で永遠になくしてしまった、すべてのもののことを思っていました。その日の夕方、花嫁と花婿はそろって船に乗りこみました。お祝いの大砲がドーンととどろきわたり、たくさ...
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初級翻訳・人魚の姫 第9話

だから、ぼくの心の中にある、その娘さんの姿も、押しのけられてしまいそうくらいだよ。でも、その娘さんは、あの修道院に一生いる人だから、幸福の神さまが、かわりに、おまえをぼくによこしてくださったんだよ。これからは、どんなことがあっても、離れずに...
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初級翻訳・人魚の姫 第8話

お月さまが、美しく、明るくかがやいていました。人魚のお姫さまは、燃えるように強いくすりを飲みました。すると、もろ刃のつるぎで、かぼそいからだをつきさされたような気がしました。たちまち、気が遠くなって、死んだようにその場にたおれました。やがて...
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初級翻訳・人魚の姫 第7話

やがて、お姫さまは、森の中の、どろどろした広いところへきました。そこには、油ぎった大きなウミヘビがとぐろをまいて、気味の悪い、うす黄色の腹を見せていました。広場のまんなかに、一軒の家が立っていましたが、それは、船が沈んだときに死んだ人間の白...
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初級翻訳・人魚の姫 第6話

心の底からおまえを愛するようになって、牧師さまにお願いをする。すると、牧師さまが、その人の右手をおまえの右手に置きながら、この世でもあの世でも、いついつまでも、ま心はかわりませんと、かたいちかいをたてさせてくださる。そうなってはじめて、その...
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初級翻訳・人魚の姫 第5話

でも、この話を知っているのは、おねえさまたちと、ほかに二、三人の人魚の娘たちだけでした。みんなはごくなかのいい友だちにしか話さなかったからです。ところが、ぐうぜんなことに、その友だちの中に、王子のことを知っている娘がいたのです。その娘も、い...
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