宮沢 賢治

スポンサーリンク
宮沢 賢治

初級翻訳・貝の火 第3話

何かご用でございますか?」ホモイはできるだけ威勢よく言いました。「お前は今まで僕をずいぶんいじめたな。これからは僕の家来だぞ!」キツネは気絶しそうになりながら、頭に手を当てて答えました。「へい、申し訳ございません。どうかお許しください!」ホ...
宮沢 賢治

初級翻訳・貝の火 第2話

目に当てて空を透かしてみると、もう炎は消えていて、天の川がキラキラと透き通って見えました。目から離すと、またチラチラと美しい火が燃え出します。ホモイはそっと玉を捧げ持つようにして、家の中へ入りました。そしてすぐにお父さんに見せました。お父さ...
宮沢 賢治

初級翻訳・貝の火 第1話

いま、うさぎたちはみんな、短い茶色の服を着ています。野原の草はきらきらと輝き、あちこちのシラカバの木には白い花が咲きました。野原じゅうが、本当にいいにおいでいっぱいです。子うさぎのホモイは、うれしくてぴょんぴょん飛び跳ねながら言いました。「...
セロ弾きのゴーシュ

初級翻訳・セロ弾きのゴーシュ 第5話

ゴーシュはどんどん弾きました。猫が苦しがって火花を散らした場面も、扉に体を何度もぶつけた激しい場面も、すべて通り過ぎました。曲が終わると、ゴーシュは観客の顔など見ようともせず、ちょうどあの猫のように素早くチェロを抱えて楽屋へ逃げ込みました。...
セロ弾きのゴーシュ

初級翻訳・セロ弾きのゴーシュ 第4話

すると野ねずみのお母さんは下を向いてしばらく黙っていましたが、また思い切ったように言いました。「先生、それは嘘でございます。先生は毎日あんなに上手に、みんなの病気を治していらっしゃるではありませんか」「何のことだかさっぱりわからんね」「だっ...
セロ弾きのゴーシュ

初級翻訳・セロ弾きのゴーシュ 第3話

もう出て行け! 見ろ、夜が明けるんじゃないか!」ゴーシュは窓を指さしました。東の空がぼんやりと銀色に輝き、そこを真っ黒な雲が北の方へどんどん流れていきます。「では、お日さまが出るまで、どうぞ。もう一ぺん。ちょっとですから」かっこうは、また頭...
セロ弾きのゴーシュ

初級翻訳・セロ弾きのゴーシュ 第2話

そして、いきなりドーンと扉に体をぶつけましたが、扉は開きません。猫は「これは一生の失敗をした!」と大慌てして、目や額からパチパチと火花を散らしました。さらに、口のひげや鼻からも火花が出たので、猫はくすぐったがってしばらくくしゃみをするような...
セロ弾きのゴーシュ

初級翻訳・セロ弾きのゴーシュ 第1話

ゴーシュは、町の映画館でチェロを弾く係をしていました。でも、あまり上手ではないという評判でした。それどころか、本当は楽団の仲間の中で一番の下手っぴだったので、いつも楽長さんに怒られてばかりいたのです。お昼を過ぎたころ、みんなは楽屋で輪になっ...
シグナルとシグナレス

初級翻訳・シグナルとシグナレス 第5話

あいつも本当はかわいそうなやつなんだけどね」「ええ……あら、火が少し白くなりましたわ。せわしなく燃えています」「きっと今は秋なんだね。それにしても、あの倉庫の屋根も親切だったなあ」「ええ、本当に親切でしたね」いきなり、太い声が響きました。ハ...
シグナルとシグナレス

初級翻訳・シグナルとシグナレス 第4話

何か働かないといけないから」「ええ」「ああ、お星さま、遠くの青いお星さま、どうか私どもを連れていってください。ああ慈悲深いサンタ・マリアさま、また恵み深いジョージ・スチブンソンさま、どうか私どものかなしい祈りを聞いてください」「ええ」「さあ...
スポンサーリンク