江戸川 乱歩

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江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第12話

明智探偵は事件の四日あとに大阪から帰ってきて、小林君から詳しい話を聞きました。しかし、ルミちゃんが無事に帰ってきて、ともかく事件は一段落したのですから、怪老人がまた何か悪い企みをするまでは、手がかりをつかみようがないのです。ところが、それか...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第11話

手足をしばられて、このままでは焼け死んでしまうというところを、きみが火事の中から助けだしてくれたのですね。本当にすまないことをしました。どうかゆるしてください。すっかり本物のどろぼうだと思いこんでいたので、あのようにしてよろいびつに閉じこめ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第10話

ああ、こののろわれた笑い声には、いったい、どういういみがあったのでしょうか。きみょうな問答 その夜ふけ、赤堀鉄州老人は、杉並警察署のしらべ室で、署長と、警視庁の中村警部と、二―三人の刑事たちにとりまかれていました。老人は、手足の縄をとかれ、...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第9話

そして、出せる限りの力をふりしぼって、頭と肩で箱のフタを押し上げようとしました。 しかし、頑丈なよろいびつは、びくともしません。 何度も何度もぶつかっているうちに釘がゆるんで、フタが少しだけ持ち上がったように思われましたが、小林くんはもう力...
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初級翻訳・魔法人形 第8話

女の子にしちゃあ、なかなか、しゅうねん深いぞ。だが、いくらあばれたって、この箱がびくともするものか。ワハハハ……。」じいさんは、ひっきりなしにウイスキーを飲みながら、気ちがいのように、とんきょうな声で笑いつづけるのです。箱の中の小林君は、だ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第7話

「やっぱり、ほかの場所へかくしたんだな。それでなければ、入口にかぎもかけないでおくはずがない。」小林君はそう思って、ルミちゃんをさがすのはあきらめましたが、このまま立ちさる気はありません。怪老人がいつ帰ってくるか、わからないのですから、どこ...
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初級翻訳・魔法人形 第6話

なぜ、大人の助手を呼んだかといいますと、こういうことは、警察の刑事だと言って調べたほうがうまくいくのですが、それには、子どもの小林君ではだめだからです。大人の助手は、刑事らしい服装をして杉並区の木の宮運送店に行き、今日の昼過ぎに赤坂の甲野さ...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第5話

箱の中に横たわっていたのは、本当にただの人形だったのでしょうか? もしかしたら、あの魔法使いのおじいさんが、ルミちゃんを人形にしてしまったのではないでしょうか? お姉さま人形の紅子さんは、だんだん体が硬くなっていって、しまいには本当のお人形...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第4話

いまに、かわいい、かわいいお人形さんにしてあげるからね」魔法使いのおじいさんは、ルミちゃんのからだをしっかり抱きとめて、耳のそばに口をよせて、恐ろしいことをささやきつづけるのでした。ルミちゃん人形赤坂見附に近いルミちゃんの家では、ルミちゃん...
江戸川 乱歩

初級翻訳・魔法人形 第3話

そのきれいなお嬢さんは、すり足のような妙な歩き方で、だんだんこちらへ近づいてきました。近づくにつれて、その顔はいよいよ美しく、着物や帯は輝くばかりにあでやかです。「あら、お客さまね。まあ、かわいいわね。どこのかた?」人形の小さな口が開いて、...
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