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小川 未明

初級翻訳・青い星の国へ 第2話

そのかたわらにある小さな家からは、明かりがちらちらと漏れていました。年子は、このすぐあとに待っている先生との楽しい再会を想像して、胸をドキドキさせながら中へ入っていきました。先生のお母さんらしい人が、夕飯の支度をしていたのか、出てこられまし...
小川 未明

初級翻訳・青い星の国へ 第1話

デパートの中は、まるでいつも春みたいでした。いろんな香りが漂っていて、素敵な音楽が聞こえてきて、らんの花まで飾られていたからです。いつも元気いっぱいなのに、ふとした瞬間に自分はひとりぼっちなんだと感じてしまう年子は、しばらくの間、やわらかい...
小川 未明

初級翻訳・青いランプ 第3話

部屋の中には、昔と同じように青いランプの明かりが、静かな青い光を漂わせています。「黒い鳥は、今夜も飛んでくるのかな?」と、子供たちが言いました。 その問いに、はっきり答えられる人は誰もいませんでした。みんなは、おばあさんの顔をじっと見つめま...
小川 未明

初級翻訳・青いランプ 第2話

ランプの青い光は、海の方からもよく見えたといいます。ある夏の午後、外国人が遠眼鏡で沖の方を見ていました。すると、あちらの水平線を大きな黒い船が通るのが見えました。一目で、この国の船ではないことがわかりました。だんだん近づいてくると、マストの...
小川 未明

初級翻訳・青いランプ 第1話

不思議なランプがありました。青いかさがかかっていて、火をともすと、青い光が部屋中にふわっと広がるのです。「このランプをつけると、きっと何か不思議なことが起こるよ」家の人はそう言って、このランプを使うことをとても怖がっていました。それでも、ず...
神西 清

初級翻訳・青いポアン 第7話

彼女は洗面台へ手を洗いに立ちました。水の音を聞くと、村瀬はむっくりと半身をもたげました。彼女には手を清める暇さえありませんでした。――何ですか。どうするつもりなの。動いてはいけません。「あれを、あれを取ってちょうだい」村瀬は歯を食いしばりな...
神西 清

初級翻訳・青いポアン 第6話

明子はこの二つの花が、まるで彼女自身の許しを得て開いたもののように感じました。彼女の許しなしには、咲く機会などなかったはずの菊の花なのです。せっかくこれほど麗しく花開いた菊を、今さらどこへ置こうかと迷いました。敗北の感情も、憎悪の感情も、ど...
神西 清

初級翻訳・青いポアン 第5話

劉子の美しい顔が、音もなく彼の腕の中で意識を失っていきました。次いで伊曾は、自分自身の首を切り裂いたのです。失踪した村瀬と明子は、三ノ宮駅で家からの追手に発見されました。彼らは色を失った宝石のようでした。二人は別々の列車で東京へ連れ帰されま...
神西 清

初級翻訳・青いポアン 第4話

すべては、曇った日の白っぽい光に似ていました。彼女の心の内側にあったはずの脂分は、すっかり枯れ果ててしまったかのように見えました。明子は、永遠に未完成な母親として取り残されたのです。お腹の皮膚は、やはり薄いまま残りました。それは、あまりに悲...
神西 清

初級翻訳・青いポアン 第3話

「それ? まあ、半分半分なの。本当を言うと、それは私の体なんです」伊曾は少女の顔を凝視していました。明子の顔はこのとき一層青ざめて見え、その目はまるで睨むように彼を見返していました。明らかな反抗がそこに見られました。「僕もそうだろうと思った...
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