あのときの王子くん

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あのときの王子くん

初級翻訳・あのときの王子くん 第1話

星から飛び出すのに、その子は渡り鳥を利用したのだと、ぼくは思っています。レオン・ウェルトに 子どものみなさん、ゆるしてください。ぼくはこの本を、ひとりのおとなのひとにささげます。でも、ちゃんとしたわけがあるのです。そのおとなのひとは、ぼくの...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第2話

」ぼくはかいてみた。ぼうやは、しょうがないなあというふうにわらった。「見てよ……これ、ヒツジじゃない。オヒツジだ。ツノがあるもん……」ぼくはまた絵をかきなおした。だけど、まえのとおなじで、だめだといわれた。「これ、よぼよぼだよ。ほしいのは長...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第3話

その子は友だちがほしくて……」生きるってことをよくわかっているひとには、こっちのほうが、ずっともっともらしいとおもう。というのも、ぼくの本を、あまりかるがるしくよんでほしくないんだ。このおもいでをはなすのは、とてもしんどいことだ。6年まえ、...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第4話

「1日に、44回も夕ぐれを見たことがあるよ!」といったすこしあとに、きみはこうつけくわえた。「そうなんだ……ひとはすっごくせつなくなると、夕ぐれがこいしくなるんだ……」「その44回ながめた日は、じゃあすっごくせつなかったの?」だけどこの王子...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第5話

「お日さまといっしょにさいたもの……」この花、あまりつつましくもないけれど、心がゆさぶられる……と王子くんはおもいました。そこへすぐ、花のことばが続きます。「あさのおしょくじのじかんじゃなくて。このままあたしはほうっておかれるの?」王子くん...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第6話

その子はしかたなく立ったままでしたが、旅の疲れでへとへとだったので、思わずあくびが出てしまいました。「王のまえであくびとは、作法がなっておらん」と王さまはいいました。「あくびは禁じられているぞ」「がまんしようとしたんだけど、どうしてもできな...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第7話

「王さまのところにいたときより、ずっと楽しいな」王子くんは心の中でそう思いました。だからもう一度、両手を叩いて拍手を送りました。見えっぱりは、またしても帽子を少し持ち上げて、お辞儀を繰り返します。五分間続けてみましたが、ずっと同じことの繰り...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第8話

ぼくが自分のものにしていることで、火山のためにも花のためにもなっているんだ。でも、きみは星のためにはなっていないよ……」仕事人間は口元を開きましたが、返す言葉が見つかりませんでした。王子くんは、そこをあとにしました。大人の人って、やっぱりた...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第9話

それだとあまりに面倒だからな。だから博士は探検家に、それを信じさせるだけの証拠を出せと言うんだ。たとえば、大きな山を見つけたと言うのなら、その証拠に大きな石ころでも持ってこいとな」博士はふいにワクワクしはじめました。「いやはや、きみは遠くか...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第10話

「きみを見てると、かわいそうになる。このかたい岩でできた地球の上で、力もないきみ。おれなら、たすけになれる。自分の星がなつかしくなったら、いつでも。あと……」「もう! わかったよ」と王子くんは言った。「でも、なんでずっと、それとなく言うわけ...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第11話

おいらは、ある足音を、ほかのどんなやつとも聞きわけられるようになる。ほかの音なら、おいら穴ぐらのなかにかくれるけど、きみの音だったら、はやされたみたいに、穴ぐらからとんででていく。それから、ほら! あのむこうの小むぎばたけ、見える? おいら...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第12話

すると、またまた、ぴかっ、びゅん、ごろごろごろ。「さっきのおきゃくをおいかけてるの?」と王子くんはきいた。「だれもおっかけてなんかないよ」とポイントがかりがいった。「なかでねてるか、あくびをしてる。子どもたちだけが、まどガラスに鼻をおしつけ...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第13話

ぼくの耳には、まだ滑車が歌い続けているように聞こえた。揺れる水面には、朝のお日さまがふるえて映っていた。「この水がほしい」と王子くんがいった。「飲ませてちょうだい……」そのとき、ぼくはわかった。この子の探していたものが何だったのか!ぼくは、...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第14話

ぼくには、それをとめる力もありませんでした……。その子は、遠い目で、なにかをじっと見つめていました。「きみのヒツジがいるね。ヒツジを入れる箱も、口輪だってある……」そう言って、その子はさみしそうにほほえみました。ぼくは、ただじっとしていまし...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第15話

あの子は、自分の星に帰ったんだ。だって、夜が明けても、あの子のからだはどこにも見あたらなかったから。からだは、そんなに重くなかったんだろう……。そして、ぼくは夜、星に耳をかたむけるのが好きになりました。五億の鈴とおんなじなんだ……。でも、ほ...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第16話

内藤さんは「まず声に出す言葉があって、そのあとに文字の言葉がある」という考えを持っていて、言葉の呼吸や、命の宿った言葉をとても大切にしていました。『星の王子さま』という作品の価値は「声に出して読むこと」にある、とお考えになっていたようです。...
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初級翻訳・あのときの王子くん 第17話

そういった徹底ぶりは、物語の全体を通して、原文で "petit prince" と呼ばれている部分にしか「王子」という言葉を使わない、というところにも現れています。ずっと「王子」と呼ぶのは、少し童話として出来上がりすぎているのではないか、と...
あのときの王子くん

初級翻訳・あのときの王子くん 第18話

新しくかつ自由な物語を世に出すためにも、直訳の「あのときの王子くん」というタイトルを用いる次第です。6 参考文献・サイト・謝辞この翻訳を作るにあたり、以下の諸訳について、翻訳研究の側面から分析を行いました。その研究成果が翻訳に反映されていま...
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