古事記物語

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古事記物語

初級翻訳・古事記物語 第1話

女神の死一世界が始まった、その最初のお話です。まず天と地が分かれてできたとき、わたしたち日本人のいちばんのご先祖さまである「天御中主神(あめのみなかぬしのかみ)」という神さまが、天の上の「高天原(たかまがはら)」という場所にお生まれになりま...
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初級翻訳・古事記物語 第2話

神はそれを見て慌てて十拳(とつか)の剣を抜き放ち、背後をぐんぐん切り払いながら、必死の思いで逃げ続けました。そうしてようやく、この世界と黄泉の国との境目である「黄泉比良坂(よもつひらさか)」という坂の下までたどり着きました。すると、その坂の...
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初級翻訳・古事記物語 第3話

お父さまが、私の泣いているのをご覧になって『なぜ泣くのか』とおとがめになったので、『亡くなったお母さまのいらっしゃるところへ行きたいのです』と申し上げると、大変お怒りになって『どこへなりと出て行け』とおっしゃるので、あなたにお別れを言いに来...
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初級翻訳・古事記物語 第4話

それと一緒に、一人の神さまは女神の後ろへ回って、「どうぞ、もうこれからうちへはお入りくださいませんように」と申し上げて、そこへしめ縄を張り渡してしまいました。それで世界じゅうは、やっと長い夜が明けて、再び明るい昼が来ました。神々たちは、それ...
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初級翻訳・古事記物語 第5話

その八十神たちは、因幡(いなば)の国に八上媛(やかみひめ)という美しい女の人がいると聞き、みんなてんでんに自分のお嫁にもらおうと思って、一同で連れだってはるばる因幡へ出かけて行きました。みんなは、大国主神がおとなしい性格なのをご都合よく利用...
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初級翻訳・古事記物語 第6話

大国主神は言われたとおりに、須佐之男命がいらっしゃるところへたどり着きました。すると、命の娘である須勢理媛(すせりびめ)が出てきてお取次をし、「お父上さま、とても素敵な神さまがいらっしゃいました」と伝えました。お父上の大神は、それを聞くと急...
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初級翻訳・古事記物語 第7話

そして、国の神の頭になって、宇迦の山の下に御殿をおたてになり、須勢理媛と二人で楽しくおくらしになりました。四そのうちに例の八上媛は、大国主神をしたって、はるばるたずねて来ましたが、その大国主神には、もう須勢理媛というりっぱなお嫁さまができて...
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初級翻訳・古事記物語 第8話

すると、その当たった矢が名鳴女の胸を突き通して、さかさまに大空の上まではねあがって、天安河の河原においでになる、天照大神と高皇産霊神とのおそばへ落ちました。高皇産霊神はその矢を手に取ってご覧になりますと、矢の羽根に血がついておりました。高皇...
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初級翻訳・古事記物語 第9話

私はこれからこの信濃の地から一歩も外へは出ません。父や兄が申し上げたとおり、この葦原の中つ国(あしはらのなかつくに)は、大空の神さまの子孫にお譲りいたします」と、地面にひれ伏して一生懸命におわびをしました。そこで建御雷神は再び出雲へ戻り、大...
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初級翻訳・古事記物語 第10話

命は、それから例の宇受女命を呼び出し、こうおっしゃいました。「そなたは、我々の道案内をしてくれたあの猿田彦神(さるたひこのかみ)と、昔からの知り合いであろう。だからそなたが付き添って、あの神が故郷へ帰るまで送ってあげておくれ。そして、あの神...
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初級翻訳・古事記物語 第11話

「もしもし、あなたはどうしてそんなに泣いておいでになるのでございますか」と聞いてくれました。弟さまは、「私はお兄さまの釣り針をお借りして漁をしたのですが、その針を海の中へなくしてしまったのです。だから代わりの針をたくさん作ってお返ししたので...
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初級翻訳・古事記物語 第12話

その中で六尺ばかりある大わには、「私は一日あれば行ってまいります」と言いました。海の神は、「それではおまえがお送り申してくれ。しかし海を渡るときに、けっしてこわい思いをおさせ申してはならないぞ」とよく言い聞かせた上、その首のところへ命をお乗...
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初級翻訳・古事記物語 第13話

命はその者を呼びよせて、「おまえは何者か」とお聞きになりますと、「私はこの地方の神で、宇豆彦(うずひこ)と申します」とお答えいたしました。「そちはそのあたりの海路をよく知っているか」とおたずねになりますと、「はい、よく存じております」と申し...
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初級翻訳・古事記物語 第14話

すると弟の弟宇迦斯が、こっそりと命のところへ出て来まして、命を伏し拝みながら、「私の兄の兄宇迦斯は、あなたさまを攻め亡ぼそうとたくらみまして、兵を集めにかかりましたが、思うように集まらないものですから、とうとう御殿の中につり天井をこしらえて...
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初級翻訳・古事記物語 第15話

木の葉がその前触れのように、ざわざわと騒いでいる」という意味の歌をお歌いになり、多芸志耳命がもうすぐおまえたちを殺しに来るぞ、ということをそれとなくお教えになりました。三人のお子たちはそれを聞いてびっくりし、それならばこちらから先に命を殺し...
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初級翻訳・古事記物語 第16話

彦国夫玖命は敵に向かって、「おおい、そちらのやつ、まず手始めに一矢射てみよ」と怒鳴りました。敵の大将である建波邇安王は、すぐにそれに応じて大きな矢をひゅうっと射放しましたが、その矢は誰にも当たらず、わきへそれてしまいました。それで今度は国夫...
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初級翻訳・古事記物語 第17話

それから改めて皇后のほうへ使いをお出しになって、「すべて子供の名は母がつけるものと決まっているが、あの皇子は、何という名前にしようか」とお聞きかせになりました。皇后はそれに答えて、「あの御子は、ちょうど砦が火をかけられて焼ける最中に、その火...
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初級翻訳・古事記物語 第18話

曙立王は天皇に拝謁し、「仰せの通りに大神をお参りいたしましたところ、間もなく急にお口が利けるようになられましたので、一同でお供をして帰ってまいりました」と申し上げました。天皇は、言葉では言い表せないほどにお喜びになりました。そしてすぐに兎上...
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初級翻訳・古事記物語 第19話

だから私は、天皇の命を受けて成敗しに来たのだ」命は、堂々とした態度でお名乗りになりました。建はそれを聞くと、こう答えました。「なるほど、あなたのようなお方であれば、きっとそうに違いない。この西の国には、私ども二人より強い者は一人もおりません...
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初級翻訳・古事記物語 第20話

命はそれから坂の頂上へ登り、そこから東の海を眺めて、あの哀れな橘媛のことをしみじみと思い出し、「あずまはや(ああ、我が妻よ)」と嘆かれました。それ以来、そのあたりの国々を「東(あずま)」と呼ぶようになったのです。四命はそこから甲斐の国へ越え...
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初級翻訳・古事記物語 第21話

つまらぬ熊襲の土地などよりも、まずはその国をあなたのものにしてあげよう」これを聞いた天皇は、「しかし、高い場所へ登って西の方を見渡しても、そちらにはどこまでも大海が広がっているだけで、国などどこにも見当たりませんよ」と答えられました。そして...
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初級翻訳・古事記物語 第22話

そして「天皇はすでにお亡くなりになった」と言いふらし、そのご遺体を運んで帰るようなふりをして、筑紫を出発されました。一方、香坂・忍熊の二人の皇子たちは、その知らせを聞くと案の定、自分たちが跡を継ごうと動き出しました。彼らはまず、皇后の軍勢を...
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