いたずら小僧日記

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いたずら小僧日記

初級翻訳・いたずら小僧日記 第1話

ぼくは昨日でちょうど十一歳になった。誕生日のお祝いに何がほしいかとお母さんが聞いてくれたので、ぼくは日記帳がほしいと答えた。するとお母さんはさっそく、上等なやつを一部買ってくれた。お姉さんたちは三人ともみんな日記をつけているから、ぼくもつけ...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第2話

ぼくはなんだか急に申し訳なくなって、胸が痛くなった。富田さんが門のあたりまで行った頃、「太郎さん、本当にお前ってやつは!」とお花お姉さんが突然、ぼくの首筋にガブリと噛みついた。ぼくはさっきからすでにめちゃくちゃビビっていたから、心臓が頭のて...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第3話

するとお姉さんはまるで電気にでも打たれたみたいに跳ね起き、森川さんも人の真似をするようにボールみたいに飛び上がって、二人はテーブルを挟んですまし顔で向かい合い、「お入りなさい」と言った。まったく、次から次へといろんな芸をするやつらだ。ほとん...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第4話

そして例の写真の本尊たちを一人ずつ訪問して歩いた。一番最初に行ったのは「うぬぼれ鏡」君の家であった。先生は店に堂々と構えていた。ぼくは大人になってもあんな髭を生やしたくないと思った。いくらカイザル髭がコレラ病みたいに流行ったって、彼では少し...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第5話

新しい襟飾りを付けて、新しい手袋をはめて、新しいハンケチを持って、何もかも新しずくめだ。姉さんたちは会の心得を三十分も説教して、もしお行儀が悪いならすぐにベッドに入れてしまうといって脅かした。広間へ行ったときは、靴がギュウギュウ鳴ってやたら...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第6話

ぼくを布団蒸しにしたり、雪団子にしたり、ひどい事をする。お島が見ていたら、きっと泣くだろう。お気に入りの絹のハンカチは取られてしまった。手袋は屋根の上に上がってしまった。もっとも、これはぼくが猫の頭に無理やりかぶせたら、猫が屋根へ行って置い...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第7話

いくら見せしめのためだと言っても、あまりに人を馬鹿にしている。「これでもカツラよりはましだ」と言ったら、奥さんは火のようになって怒った。あのカツラ事件以来、ぼくを目の敵のように思っているらしい。ぼくが焼き捨てたりしなければ、校長であんな新し...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第8話

「お父様の許へ手書きの報告書を送るから、そのつもりでいなさい。彼が壊したガラスのせいで、部屋が一週間は人が使えなくなってしまう。たった一枚壊せば、十分に外へ出られたじゃありませんか。わかっていてそんな乱暴をするとは何事だ。それから、なぜスト...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第9話

今度はマッチでございます。どなたかお持ち合わせはございませんか」ハイカラな男は、ロウマッチを貸してくれた。「さて、ただいまこのハンカチに火をつけて燃やしてしまいます。その燃やした灰をこの引き出しに入れて、私が三度手を叩きますと、もとの通りに...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第10話

朝ご飯が済んでから、ぼくは凧を持って出かけた。ぼくの凧はまわりの連中のより大きいんだけど、糸をつけるバランスが悪いみたいで、あっちへふらふら、こっちへふらふらしてどうしようもない。「この子は凧を揚げてるのか、それとも引きずり回してるのか」と...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第11話

どこまで損な生まれつきだか知ったこっちゃない。この調子じゃ、しまいには雷にでも打たれて死ぬのだろう。自分で骨を折っておとなしくしても、運が悪いんだから仕方がない。大阪の伯父さんがこの頃家に泊まっている。この伯父さんはもういい年寄りだ。そして...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第12話

これまでこの眼鏡はきっちり目に合っていたのにさ」「見えませんか」「一寸先も見えなくなってしまったよ」ぼくはおかしくなったけれど、必死に我慢して聞いていた。二人はしばらく黙り込んでいた。「体を悪くして、目まで見えなくさせられて、ちょっと遊びに...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第13話

あまりそんなに音を立てるものじゃないって、お母さんはいつも言っているのにさ」ぼくは暇つぶしに、テーブルの下から神保さんの靴をそっと引っ掻いてみた。その度に神保さんが「ビクッ、ビクッ」と体を動かすから、見ていてめちゃくちゃ面白い。「もうすぐ新...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第14話

もう四六時中、泣いてばかりいるんだ。こんな厄介者の子守をさせられて、首尾よく勤まったら遠眼鏡を買ってくれるなんて言われても、できる相談じゃない。「泣く子と地頭には勝てない」っていうじゃないか。菊ちゃんは人形を持っていた。大きなお人形腹の辺り...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第15話

僕を待っているでしょう」「姉さんたちはもう先ほど立ちました。もう随分行ったでしょうよ」ぼくはお酒を飲んだおかげで散々な目にあってしまった。この間から学校へ通っている。ぼくは作文と習字が上手になりたい。先生はぼくを賢いと言って褒めてくれた。勉...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第16話

これは見事に一杯食わされたと気づいたら、お歌さんは「エイプリルフール、かかったかかった」と笑った。 お春さんも笑った。お島は初めから笑っていた。 畜生め。 ぼくは学校へ行くつもりで家を出たが、あまりにしゃくに障るので、郵便局へ行って電報を打...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第17話

そしてもう帰ろうと思っていると、ウキが急に沈んだ。どうせまた川草か何かにひっかかったのだろうと思ったが、竿まで動いているから、引っ張ってみると、釣れた、釣れた、うなぎが釣れた。話にすればワニくらいなうなぎだ。ぼくは大いばりで帰ってきた。道で...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第18話

ぼくは以前から、この「ぎしはか」の「は」の字に濁点を打って「ぎしばか」にしてやりたいと思っていたのだ。だから、さっそくこの大仕事をちゅう公に命じたのである。「白墨(チョーク)でもいいかい?」「チョークじゃすぐに消えてしまうだろう。ペンキじゃ...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第19話

「人間は神様じゃないんだから、失敗をしないわけにはいきませんよ」と、あの牧師さまだって言っているじゃないか。例えば、お父さんの杖を折ってしまったのは失敗だった。でも、その失敗を直すために、コウモリ傘の柄を切っただけなんだ。もっともうまくつな...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第20話

ぼくには考えがあったので、大急ぎで歩いた。そして十分後には富子さんの家の呼び鈴を壊れるくらい鳴らしていた。お手伝いさんが出てきてぼくの顔を見て笑った。失敬な奴だ。だけど今日はこんな女にかかっている暇はないから、富子さんに用があると言った。「...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第21話

ただ、ざわざわと話し声だけが聞こえてくる。そのうちにオルガンが鳴り響き、牧師様が現れて、いよいよ結婚式が始まった。その時、ぼくの足はすっかりしびれて、もう動かなくなっていた。讃美歌が終わり、祈りが終わり、牧師さんが例の誓いの言葉を読み上げ始...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第22話

時々日曜学校にも遊びに来てくださいと言うから、ぼくは次の日曜日に行く約束をした。今度はピストルなんか持って行くまい。そのうちに、ぼくがポケットからドロップを出して食べたら、牧師さんが「君はドロップが好きなのかい?」と尋ねてきた。ぼくはドロッ...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第23話

一週間も練習すれば、きっとすぐに上手になれる。そうすれば、ぼくが真っ赤な衣装を着て、あの馬の背中で縄跳びや逆立ちをするんだ。見物人たちがみんな拍手喝采してくれるだろう。今鳴った鐘は十一時だな。十二時、十三時……いや、十二時、一時代、二時、と...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第24話

早く行ってごらん」玄関に行ってみると、富子さんがお友達を二人連れて遊びに来ていた。お姉さんはいるかと尋ねられたので、「姉はお留守ですからお会いできませんよ。富子さんなら、どうあってもお留守なんです。お断りします!先生とお話し中でとっても忙し...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第25話

家にいた時からずっとそうなんだからさ」と、ぼくは大人っぽくすんなり納得したような返事をしてやった。この書生は勉強家だけあって、やけに細かい研究熱心な態度で、森川さんとお春さんを監視しているみたいだ。あんなに大きな体をしてるくせに、まるで子ど...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第26話

見た所音なしそうな人である。ぼくとお父さんは其芸当を見物に行く。けれどお母さんは疲れているし、そんな危ないものは見るのも嫌だから、ぼくをお父さんに預け、片時も目を離してくれるなと頼んで、ご自分だけ宿屋に引き取った。フランス人はこの瀑布の上を...
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初級翻訳・いたずら小僧日記 第27話

この若き測量士とは、のちにアメリカの大統領になったジョージ・ワシントンである。同僚の測量士たちは、川に飛び込まなかった罰で、ワシントンが大統領になった頃にはきっと土方か何かになっていただろう。あのとき飛び込みもしないで岸で騒いでいた連中は、...
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