愛ちやんの夢物語

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キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第1話

### はしがきこの本は、有名なルイス・キャロルという人が書いた『不思議の国のアリス』を翻訳したものです。何の邪気もない女の子が見た夢の物語。そこには、おかしな出来事の中にも教訓が隠されています。昔、中国の荘周という人が、夢の中で胡蝶(ちょ...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第2話

愛ちゃんの目の前には、もう一つ長い道が続いていて、白兎がまだ急いで駆け抜けていくのが見えました。迷っている暇なんてありません。愛ちゃんは風のように走りました。兎が角を曲がる直前、「ああ、なんてことだ! 私の耳とひげはどうなってしまったんだろ...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第3話

第二章涙の池「奇妙だわ、奇妙すぎる!」と愛ちゃんは叫びました(あまりの驚きに、何と言っていいのかわからなかったのです)。「今度はまるで、一番大きな望遠鏡みたいに、どこまでも伸びていくわ!さようなら、あんよ!」(足を見下ろすと、それがずっと遠...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第4話

はじめ、愛ちゃんはてっきり海へ落ちたのだと思って、「それなら汽車に乗って帰れるわ」と独り言を言いました(愛ちゃんは生まれてからこれまで、一度しか海岸へ行ったことがないので、勝手にそう思い込んでいたのです。イギリスの海岸へ行けばどこでも、海の...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第5話

愛ちゃんは怪訝な顔をしながらも、じっと目を離さずに見ていました。すぐにでも乾かないと、きっとひどい風邪をひいてしまうと思ったからです。「エヘン!」と一つ咳払いをして、ネズミは尊大に構えるとこう言いました。「諸君、いいかな? 最も乾燥して退屈...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第6話

』「どうしても訊問の必要があるの。今朝から、まったく何の役にも立たないんだもの!」すると、ネズミが小人にこう言いました。「こんな訊問が何になるというんだ。検事もいなければ判事もいない。ただ無駄に私たちの息を費やすだけだ」「僕が判事になってや...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第7話

可哀想に! それはもう後の祭りでした! 愛ちゃんはどんどん大きくなるばかりで、見る間に床の上へ跪かなければならなくなり、そのせいで部屋はたちまち一寸の隙間もないほどになりました。愛ちゃんは仕方なく片方の肘をドアに預け、片方の腕を頭の下へ敷い...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第8話

「彼らはこの次に何をするかしら! もし生きていれば、屋根を取り除けるような馬鹿はしないだろう」しばらく経って彼らは再び動き出しました。愛ちゃんは兎が「一つ車があればいい、さあ、行こう」と言うのを聞きました。「一つ車、何だろう?」と思ったもの...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第9話

「大事なことを言い残したから!」これは確かに有望だと思い、愛ちゃんは振り返って再び戻ってきました。「そんなに怒るものじゃない」とイモムシが言いました。「それだけ?」と愛ちゃんはグッと怒りを飲み込んで言いました。「いいや」とイモムシ。愛ちゃん...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第10話

「私はこれまでいろいろ経験してきたけれど、蛇にそっくりなものなんて他にはないわ!」「あなたの言っていることは、少しもわからないわ」と愛ちゃんが言いました。「私は木という木の根を調べたし、堤防も試した。垣根だって調べたわ」と付け加えて、鳩は愛...
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初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第11話

「お前、どうしても中に入りたいのか?」と歩兵は言いました。「それが第一の難問だ」 それは確かにその通りでしたが、ただ愛ちゃんはそう言われたのが悔しくてたまりません。「まあ、恐ろしいこと。たくさんの動物たちが喧嘩をしているんですもの。そんなと...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第12話

唸っていても、何だかさっぱりわからないんだから」と愛ちゃんが言いました。赤子がまた唸ったので、何かあったのではないかと、愛ちゃんは心配そうにその顔を覗き込みました。紛れもなくそこには、普通の鼻よりも獅子鼻にそっくりな、ひどく反り返った鼻があ...
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初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第13話

第七章 狂人たちのティーパーティー 家の前の木の下にテーブルが一つ置かれていて、三月ウサギと帽子屋がそこでお茶を飲んでいました。その間には一匹のヤマネがちょこんと座っていましたが、すぐにぐっすりと眠り込んでしまったので、他の二人はそれをいい...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第14話

「でも、それなら……一時半までお腹が空かないのかしら?」「空かないだろう、たぶん」と帽子屋が言いました。「お前の言う通り、一時半まで続けられるからね」「お前もそうしているの?」と愛ちゃんが尋ねました。帽子屋は悲しそうに頭を振って答えました。...
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初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第15話

「どうして、それじゃダメだっていうんだい?」と三月ウサギが言いました。愛ちゃんは黙っていました。ヤマネはまた目を閉じ、そろそろ居眠りを始めましたが、帽子屋につねられてびっくりして飛び上がりました。「――『ね』の字がつくんだ。例えば、ねずみ捕...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第16話

しばらくの間、まるで野獣のように愛ちゃんをじろりと睨みつけていましたが、やがて「首をはねておしまい! はね――」と叫びました。「馬鹿なことを!」と愛ちゃんは大きな声で、堂々と言い返しました。女王さまは黙り込んでしまいました。王さまは女王さま...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第17話

そうしたら、そのハリネズミが私の来るのを見て逃げてしまったのよ!」「お前は女王さまがそんなに好きなのかい?」低い声で猫が尋ねました。「いいえ、少しも」と愛ちゃんが答えると、ちょうどその時、女王さまが背後に近づいて立ち聞きしていることに気づき...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第18話

「自分の仕事に一生懸命な人は、誰でも成功するって!」「ああ、そうね! それも同じようなことね」と公爵夫人は言い、愛ちゃんの肩に、その尖った小さな顎が食い込むほど力を込めて付け加えました。「それからその道徳は――『鼻の先(嗅覚)に注意を払うの...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第19話

「何か悲しいことがあるのかしら!」と愛ちゃんがグリフォンに尋ねると、グリフォンはさっきとほとんど同じような口調で答えました。「それはみんな彼の空想だ。何も悲しんでなんていないよ。ねえ、おいでよ!」そこで彼らは海ガメのそばへ行きました。海ガメ...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第20話

「まるで喉に骨でも詰まっているようだな」とグリフォンが言い、海ガメの背中を揺すったり叩いたりし始めました。ようやく海ガメの声が戻りましたが、涙は頬を伝い続けていました。「お前は長く海の下に住んでいたことはないんだろう――」(「住んではいなか...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第21話

「だから、もしある魚が私のところへ来て、『旅行に出かけます』と話すなら、私はいつも『どんなイルカと一緒なんだい?』と聞くんだ」「なんですって、『イルカ(Porpoise)』ですって?」と愛ちゃんが言いました。「今言った通りさ」と海ガメは腹立...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第22話

「だって、大きなカツラを被っているもの」 ちなみに、裁判官を務めたのは王様でした。 王様はカツラの上に王冠を戴いていましたが、ひどく不機嫌そうに見えました。それだけでなく、カツラが少しも似合っていませんでした。「それから、あれが陪審員席なの...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第23話

「もういい、黙れ」「まあ、それはともかくとして、ヤマネが言うには――」と帽子屋は続け、また否定されるのではないかと心配そうに辺りを見回しましたが、ヤマネは否定するどころか、とっくに熟睡していました。「それから」と帽子屋は続けました。「私はさ...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第24話

身長が1マイルを超える者は、法廷から立ち去るべし」みんなが愛ちゃんの方を見ました。「私の身長は1マイルなんてありませんよ」と愛ちゃんが言いました。「ある」と王様。「ほとんど2マイルはあるわ」と女王様が言い足しました。「どっちにしても、私は出...
キャロル ルイス

初級翻訳・愛ちやんの夢物語 第25話

「まあ、ずいぶん長く眠っていたのね!」「そうなの、私、とっても奇妙な夢を見ていたの!」愛ちゃんは、お姉さんに覚えている限りのことをすべて話しました。それは、みなさんがこれまで読んできたような、数々の不思議な冒険のお話でした。愛ちゃんが語り終...
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