論語物語

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下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第1話

序文 『論語』という本は、「天の書」であると同時に「地の書」でもあります。 孔子は、一生をかけてこつこつと地上の道を歩きながら、天の言葉を語るようになった人でした。 天の言葉を語ってはいましたが、彼には特別な神秘さも、不思議な奇蹟もありませ...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第2話

そして、天のめぐりを待たずに自分でせっせと財産を築くことを、あまり快く思っていらっしゃらないようだ。しかし、腕のいい人間が、正しい道をふまえて財産を築くことの何がいけないというのだろう。自分に言わせれば、貧乏はそれ自体が悪いことであり、お金...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第3話

「だが――」と孔子は語をつづけた。「君にとっては、貧乏はたしかに一つの大きな災いだったね。」 子貢は返事に窮した。彼は、今日途々「貧乏はそれ自体悪だ」とさえ考えて来たのであるが、孔子に真正面からそんな問をかけられると、妙に自分の考えどおりを...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第4話

彼はそれを、自分に対する嫌味(皮肉)のようにも聞いてしまったのである。(自分は、もう四十の坂を越してかなりになるのに、まだ一度も孔子にそんな風な讃め方をされたことがない。どちらかというと、くさされる方が多かったくらいだ。) 彼はそう思って、...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第5話

君子は徳を以てすべての人の才能を生かして行くが、それは自分を忘れることが出来るからじゃ。才人は自分の才能を誇る。そしてその才能だけで生きようとする。無論それで一かど世の中のお役には立つ。しかし自分を役立てるだけで人を役立てることが出来ないか...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第6話

)あいつらには、先生のいつも仰しやる「恕」とか、「己の欲せざるところを人に施してはならない」とかいうことが、恐らく、こんな時にだけ役に立つのだ。 そんな皮肉な考えが、自然に彼の頭に浮んで来る。そして、そのあげくには、孔子だって、本音を洗って...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第7話

それは、顔淵が、孔子の片言隻句からでも深い意味をさぐり出して、それを事上に錬磨することを怠らなかったからである。顔淵は、実に、一を聞いて十を知る明敏な頭脳の持主であった。だが、孔子の心をひきつけたのは、彼の頭脳ではなくて、その心の敬虔さであ...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第8話

「先生、どうか先生の御理想もお聞かせ願えないでしょうか」孔子は、子路が顔淵に対してさえもその浅はかなプライドを捨てきれていないのを見て、暗澹(あんたん)たる気持ちになりました。そして、深い同情の目を子路に向けながら答えました。「わしかい、わ...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第9話

自分の言葉が、図星に中りすぎて、さすがに先生も困って居られるな、と思った。彼は何とかその場を繕わなければならないと思ったが、残念ながら、そんな場合の技巧は、彼の得意とするところではなかった。で、彼も丸太のようにおし默っていた。そのうちに、彼...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第10話

しかも、それこそが、孔子が日々のさまざまな出来事を鮮やかに片付けていく力の源なのだ。それは決して、自分が以前に考えていたような、ただきれいなだけの空想などではない。十分に現実をしっかりと見据えた、血のにじむような実生活上の真理なのだ。そして...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第11話

あれなども、人間の生命力を信ずる者にとっては全く物足りない歌じゃ。なあに、道が遠いことなんかあるものか。道が遠いといってへこむのは、まだ思いようが足りないからじゃ。はっ、はっ、はっ。」孔子は、いかにも愉快そうに、大きく笑った。冉求は、このご...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第12話

また、一口に過ちといっても、それには小人の過ちもあれば君子の過ちもある。過ち次第では、それによってその人に仁のきざしがあるのを知ることも出来るのじゃ。しかし何を云っても口先で人を云いくるめようとする心だけは宜しくない。そんな事を許して置けば...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第13話

」しかし孔子は、ますます真面目な顔をして言った。「そうか、これがいまどきの觚か。……いや、これは觚ではない。觚などではない。」門人は困惑した。彼は一生懸命に弁明するように言った。「でも、どこの家でも今ではこの型のものを使っていますよ。第一、...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第14話

そして、きまり悪そうな顔をして、こそこそと孔子の室を退いた。大廟に入りて子|大廟に入りて、事毎に問う。或ひと曰く、孰か※人の子礼を知ると謂うか。大廟に入りて事毎に問うと。子之を聞きて曰く、是れ礼なりと。――八※篇――子曰く、由や、女に之を知...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第15話

それよりか、礼の大先生の現代式祭典のやり方でも覚えこんで、われわれも、もつと出世をする工夫をした方が利巧でしょう。」「いや、なるほど。そう事がきまれば文句なしです。はッはッはッ。」 孔子の姿が見えないところでは、あちらでも、こちらでも、そう...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第16話

自分は真に何を知っているのか、また何を知らないのか、それらをつつましい心で十分に反省して、知っていることを知っているとし、知らないことを知らないとする、そうした自他を偽らない至純な気持になってこそ、知は進むのだ。要するに、知は他人に示すため...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第17話

「世の中を救い、人民を助けたいという志を抱き、国の政治のために尽くしたいと希望しながら、いくら良い機会があっても自分から進んで仕えようとしないのは、果たして本当の知者と言えるでしょうか?」孔子は、これには多少言いたい意見があった。しかし、そ...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第18話

「4. 親が生きているうちは、親のもとを離れて遠くへ行ってはならない。もしやむを得ず遠出をする場合は、あらかじめ行き先をきちんと伝えておくべきだ。」「5. 親の年齢は、決して忘れてはならない。一つは、親が長生きしていることを心から喜ぶため。...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第19話

志の従わざるを見ては、又敬して違わず、労して怨みずと。(里仁篇)9 子貢問う。師と商とは孰れか賢(まさ)れると。子曰く、師や過ぎたり、商や及ばずと。曰く、然らば則ち師愈(まさ)れるかと。子曰く、過ぎたるは猶お及ばざるがごとしと。(先進篇)楽...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第20話

で、どうして失敗したのだ?」「それが実に、妙なきっかけからでございまして……」「ふむ。」「先生のそのお目々にぶつかると、すぐに手もとが狂い始めてしまうのでございます。」「ほうほう。すると、わしの目に何か邪悪な影でも映り込んでいるとでもいうの...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第21話

」 といったことを思い起したのである。孔子はあるいは、自分を「一国の君主のような素晴らしい風格がある」などと褒めておきながら、実は何かの欠点を遠回しに皮肉っているのではあるまいか。そういえば世間では、子桑伯子と自分とを、同じタイプの人物だと...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第22話

そして、「自己の意見にこだわって、無理強いに物事を行ったり、禁止したりするのは君子の道ではない。君子の行動を律するものは、ただ正義あるのみだ」と説き、彼自身も細心の注意を払って、勝手な思い込みを捨て、執着を断ち、頑固さを改めて、他人と対立す...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第23話

ただ、いつも『正義』の道に寄り添って行動するだけである」(『論語』里仁篇より)6 孔子には、次の四つの「ない」がありました。一つ、自分の勝手な「思い込み」をしない。二つ、こうでなければならないという「頑固さ」を持たない。三つ、融通がきかない...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第24話

一体こういう時こそ、遠くからやって来た新参者にこそ、もっと優しく親切であってもいいはずなのだが……。そういえば、孔夫子が『目に入れても痛くないほど』可愛がっている顔回をはじめ、子路、閔子騫、冉伯牛といった連中は、みんな魯の生まれだ。自分の最...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第25話

それに、詩には、鳥獣草木をはじめとして、天地自然のあらゆる知識をしっかりと吸収できるという利点もある。また『礼』とは、人間の最も調和のとれた美しい心の、具体的な姿のことだ。その根本にあるのは、相手を敬い、そして自分を譲るという心構えである。...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第26話

詩を学ぶならば、人間の心を奮い立たせ(興す)、世の中の善悪を観察し(観る)、多くの人々と仲良く協力し合うことができ(群す)、自分のなかの不正に対する正当な怒りや不満を上品に表現する(怨む)ことができるようになる。身近にはしっかりと父に仕え、...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第27話

そしてごく無愛想に、「お逢い下さるそうです」そう言って彼は、次の室にいた若い門人を呼んで、奥に案内するように言いつけた。関守は、これまでの熱心さにも似ず、冉有の顔を見もしないで、「そうですかい、それはそれは」と言いながらのそのそと室を出て行...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第28話

私はこれまであの音を聞くたびに、いつも思っていたのですよ。もし本当に天のお声を伝えてくれる木鐸というものがあるならば、とな」彼はそこで探るように門人たちの顔を見回していたが、ふたたび厳粛な顔つきに戻って言った。「お分かりですか。貴方たちの先...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第29話

彼女の日々の生活を見聞することは、道に生きんとする孔子の到底忍び得ざるところであった。ただ、衞にはすでに多くの門人が出来ていた。魯は孔子の故郷(ふるさと)だけあって、門人の数も非常に多かったが、魯についで門人が多かったのは衞(えい)の国であ...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第30話

そして、「自分はいったい、これから何をしようとしているんだろう? 自分の計画そのものが、そもそも常識外れのめちゃくちゃなことなんじゃないか?」と、急に不安になり始めたのだ。(もし孔子先生から、「自分は霊公に直接仕えるんじゃなくて、ある大夫(...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第31話

そして、この事があってから間もなく、晉の国の趙簡子が、孔子を迎えるために、わざわざ衞の国に使者を遣わした時、彼は国境まで孔子を見送って、一語でも多くその教えをうけることにつとめた。1 子陳に在りて曰く、帰らんか、帰らんか。吾党の小子、狂簡に...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第32話

顔刻はその音を聞くたびに、眼玉をきょろつかせて、みんなの顔を見まわした。子路は再び部屋に戻ってきて言った。「先生は、こちらからあまり刺激するようなことはしないで、静かに待っている方がいい、と仰せられている。ただ先生が心配しておられるのは、顔...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第33話

明日までには、きっとはっきりするからさ!」「ふん、なんだよ、調査って!あいつらの奏でる音楽にすっかり骨抜きにされちまって、隊長さんまで『あれは孔子の一行にちがいない』なんて言い出すような調査なんて、まっぴらごめんだね!」「だいたい、音楽だけ...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第34話

おそらく兄の方では、自分の威力に恐れて孔子が逃げ出した、とでも思っているだろうが、孔子は元来兄を人間扱いにはしていないのだ。人間扱いにされない兄! 思っただけでもぞっとする。それに次兄の子(しこう)と云い、三兄の子車(ししゃ)と云い、どうし...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第35話

孔子は少しもどかしそうに言いました。「まわりの人たちが自分のことをどう思っているかばかりが気になるのは、まだどこか心の中に暗い影があるからじゃよ。」司馬牛はハッとして、ヒヤリと冷たいものが背中を走りました。(なんだ、自分のことだったのか!)...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第36話

しかし、葉公にとって、臣下からのそのような激励は一種の侮辱でしかありませんでした。彼は妙に反発心を覚えました。(今に見ていろ、一ぺんであの孔子をギャフンと言わせてやり、へこませてみせるからな!)けれども、孔子を言い負かすような立派な政治上の...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第37話

そして、一刻も早く自分の思うツボへと孔子を誘導していきたいと考え、すぐに次の話を切り出しました。「ところで、政治というものは、ただ民衆を喜ばせるばかりが取り柄ではなく、民衆を正しく導くことが何よりも大切だと存じますが、いかがなものでございま...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第38話

「お前さんは誰かね?」子路は答えました。「仲由(子路)と申します」桀溺は言いました。「それじゃあ、あの魯の孔丘の弟子だな?」子路は答えて言いました。「はい、そのとおりです」桀溺は言いました。「世の中はまるで濁った大河の水のようにおお荒れで、...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第39話

しかし返事をする代わりに、道路の方に目をやり、そこに停まっている孔子の馬車を見つけると、もう一度胡散臭そうな目で子路の顔を見た。「渡し場の方に行きたいのですが……」子路は少し腰をかがめながら、もう一度尋ねた。「あれは誰かね。あの上で馬車の手...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第40話

」孔子は、子路の心を落ち着かせるように、ゆったりと言った。「そうです! 隠者でした。とてつもなく偉い隠者でした!」子路は爆発するような声でそう言い放つと、孔子の顔をまともに見た。しかし、孔子の顔は驚くほど静かで、晴れやかだった。それは子路が...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第41話

しかし彼は、父親と息子が争い合うような悲惨な戦いに、自分の力を少しでも貸すことなど絶対に嫌だったのだ。次の日、彼は急いで衞の国を去った。それから宋に行き、陳に行き、蔡に行き、葉に行き、そしてまた蔡へと引き返した。しかし、彼の期待は行く先々で...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第42話

」「むろんです……!そ……それでは、そうではないと言うのですか……!」 子貢の声は、怒りと悔しさで激しく震えていた。 孔子は夜空の星をぐっと仰ぎ見ながら、かすかなため息をついた。しかし、すぐにまた子貢の顔をじっと見つめると、ゆっくりと、しか...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第43話

彼は孔子の声を聞くとスッと立ち上がり、子貢のすぐそばまで歩いていくと、孔子に向かって丁寧な一礼(揖=ゆう)をした。その姿は、まるで青々としたアシが風に優しく揺れているかのようだった。孔子は彼をじっと見つめながら、こう言った。「詩の中に、『サ...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第44話

(もう一度、絶対に先生を元気にしてやるぞ!)いつもの熱い気性が、急に彼の体じゅうによみがえってきた。彼は、だんだん自分の足音が大きくなっていることも忘れ、あれこれと今後の看病の方法を必死に考え続けた。しかし、いくら頭をひねっても、これまで以...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第45話

大昔からずっと受け継がれてきた尊い先王の道を、後世の人々にしっかりと伝えることによって、永遠に生き続けたいのじゃよ!」孔子はそう言いながら、はるか遠い過去と、はるか遠い未来を同時に見つめているような、とても深く鋭い眼差しをした。子路も、そし...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第46話

君等がわしに学ぼうとするなら、わしの生活を見ればいい。言葉は道ではない。わしが口で言わないからといって、何も君等に隠してはいないのじゃ。孔丘という人間は、そんな人間だと思ってくれ。――どうだ、ぎゃふんと参るじゃないか。」 みんなは默って考え...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第47話

「今のは一たい何のことだい。」と、一人がたずねた。「ただ一つのものって云っただけじゃ、まるで見当がつかないね。」と、他の一人が云った。「曾君はいかにも解ったような返事をしていたが、ほんとうに自信があったのかい。」と、また他の一人が突ッかかる...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第48話

そうした素晴らしい心を生かすことの前では、お役人になるかならないかなんて小さな問題にすぎん。そもそも、いまの世の中の人は、早く役人になりたがりすぎる。早く役人になったからといって、それが偉いわけではないのだ。3年間ずっと学問に真面目につとめ...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第49話

……子貢も安心してくれ。やはり、いい買手がついたら、身売りをしたいのが、わしの本心じゃ。ははは。」今度は子貢が顔を真っ赤にした。顔淵と、閔子騫と、漆雕開の顔には、かすかな微笑が浮かんだが、それは一秒とたたないうちに消えてしまった。孔子は間も...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第50話

蒼い空のもとに、静かに、しかしその底に限りない悩みをたたえながら、中国という国がその運命的な息を吸って吐き出している。天と地がどこで交わっているのかはわからない。中国の大地から漏れる息が、青空の裾をわずかに溶かして、この地上の様々な悩みを隠...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第51話

当時の貴族やエリートの子どもたちは、十三歳になると詩を学び、音楽を習うのが当たり前だったからです。孔子がいくら子どものころ貧しかったとはいえ、十五歳になるまで何の教育も受けていなかったというのは、どうにも信じられない話だったのです。「なるほ...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第52話

わしは、しかし、節だけはわかったが、まだ拍子が十分のみこめないので、そういって当分その曲だけをつづけて練習することにした。ところが、また十日もたつと、『拍子もそれで十分だ、次の曲にしよう。』という。しかし、わしには、まだその曲の気持がわから...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第53話

しかし、あの頃はもうわしも五十歳をこしていた。自分の進むべき天命(てんめい)を、はっきりと知ることができておったのじゃ。だから、わしはその信念に基づいて、何の不安もなく政治を行うことができた。中部の宰(さい)、司空(しくう)、大司寇(たいし...
下村 湖人

初級翻訳・論語物語 第54話

彼はそう思うことによって無限の喜びを感じた。(自分の歩いて来た道は、万人の道だ。自分は今、何人が自分の言葉に従って自分のあとを歩もうとも、いささかの不安も感じない。なぜなら、自分の言葉には、ただの一つも空想がなかったからだ。自分は自分の言葉...
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